東芝メディカルシステムズ、インフルエンザ迅速検査システム「Rapiim」販売開始

2016.11.28

 東芝メディカルシステムズ株式会社は、インフルエンザウイルスを迅速かつ微量なウイルスも検出できる検査システムを開発し、来月12月上旬に販売を開始する。このシステムはウイルスなどの抗原の有無を自動で判定する東芝メディカル製蛋白質分析装置「Rapiim Eye 10(ラピーム アイ テン)」に、同社が独自に開発した専用の体外診断用医薬品であるインフルエンザウイルスキット「Rapiim Flu-AB(ラピーム フル エービー)」を組み合わせて使用する。
 インフルエンザは、国内では毎年冬季に流行する急性ウイルス性感染症で、抵抗力が下がった高齢者や小児では、肺炎や脳炎・脳症等の合併症を招き、重症化する危険性がある。インフルエンザ対策では、予防と早期診断・早期治療が求められている。
 同社独自の光検出技術を応用したRapiim Eye 10とRapiim Flu-ABを組合せることで、インフルエンザウイルス検出の高感度化を実現した。

システムの特長
 1.高感度化を実現
 蛋白質分解装置「Rapiim Eye 10(ラピーム アイ テン)」は、同社独自の光検出技術により、高感度化を実現した。ウイルス量が少ない感染初期の検査においてもウイルスの検出が可能となるため、早期診断、早期治療に貢献する。
 測定原理(図1)にあるように、検査カートリッジ内部にて、抗原抗体反応により捕捉された微量なインフルエンザ抗原を分析装置の光により検出する。これにより、鼻かみ液などのウイルス量の少ない検体種でも感度良く検出ができるため、患者の検査における負担軽減に貢献する。

 2.簡単、迅速、自動判定
 ウイルスの入った鼻かみ液などの試料と試薬を調製してから検査カートリッジに滴下するまで3ステップの簡単な操作(図2)なので、誰でも簡単に安定した検査が可能である。測定時間は8分で、判定結果は分析装置が自動で陽性・陰性を判定し表示するため、従来品の課題であった目視による判定のばらつきを低減し、医療従事者の負担軽減に貢献する。

 3.置き場所を選ばない軽量コンパクト設計
 Rapiim Eye 10の外形は幅150mm、奥行230mm、重さ1.6kgの軽量コンパクトな設計である。A4 用紙の1/2程度のスペースに設置可能なPOC対応装置である。

Rapiim
「Rapiim Eye 10(ラピーム アイ テン)」と「Rapiim Flu-AB(ラピーム フル エービー)」

(図1)測定原理図
無題3
(図2)3ステップ操作
無題2

 蛋白質分析装置
一般的名称     蛋白質分析装置
販売名       蛋白質分析装置Rapiim Eye 10 PRA-F0101A
本体外形寸法    150(幅)×230(奥行)×150(高さ)mm
重量        約1.6kg
電源電圧      100V 専用ACアダプタ
製造販売届出番号  09B1X00003000079

 インフルエンザウイルスキット
一般的名称     インフルエンザウイルスキット
販売名       インフルエンザウイルスキットRapiim Flu-AB PRT-FLU01A
製造販売承認番号  22800EZX00076000

●お問い合わせ
東芝メディカルディカルシステムズ(株)
URL:http://www.toshiba-medical.co.jp/tmd/