イスラエル・ハイファ、2016年12月20日-MRガイド下集束超音波治療(MRgFUS)のリーディング企業であるINSIGHTEC Ltd.(本社:イスラエル、ティラット・カーメル、以下「インサイテック」)は、2016年12月19日に厚生労働省が同社の非侵襲的脳神経外科治療機器「EXablate Neuro(エクサブレート・ニューロ)」を、薬物療法で効果が得られない本態性振戦(ほんたいせいしんせん)患者に対する治療法として承認したことを発表した。
Exablate Neuroは頭部を開頭することなく、集束超音波(FUS)を使い、脳内の奥深くにある患部組織に正確に標的を定めて焼灼し、治療する。治療はMRIガイド下でリアルタイムにモニタリングをしながら行う。今回の承認は北米およびアジアの8つに医療機関で行われた二重盲検無作為下臨床試験から得たデータに基づいて取得した。この試験はExablate Neuroでの非侵襲的視床切除術の安全性および有効性を証明した。
「この試験結果は、Exablate Neuroが本態性振戦の治療において安全かつ有効であることを示しています。患者さんにとってはふるえの症状を最も効果的に制御できる方法を見つけ、生活の質(QOL)を改善することが何より重要です」と東京女子医科大学医学部 脳神経外科の平孝臣臨床教授は述べている。「治療した患者さんは、治療後すぐにふるえを抑えられるようになり、普通に食事を取った文字を書いたりという日常の基本的な動作を取り戻すことができました」
「インサイテックは日本の脳神経外科市場にコミットしていきます」とINSIGHTEC Japan株式会社日本・韓国ジェネラルマネジャーのヤイール・バウアーは述べている。「厚生労働省の承認を受けたことで、当社は日本市場での存在感を確立し、本態性振戦患者の生活の質を改善するために非侵襲的治療を提供することができます」
本態性振戦について
本態性振戦は日本だけでも300万人以上、全世界ではさらに何百万人もが発症している最も一般的な運動障害である。症状としては手のふるえが最もよく知られているが、頭や腕、声、足、胴部にふるえが起こる場合もある。この疾患の原因はまだ解明されていないが、強い遺伝的要因を有する。患者はものを食べる、衣服を着る、文字を書く、物を持つ、さらには話をするといった日常の動作に問題を抱える。
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INSIGHTEC Japan(株)
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