日本メドトロニック、「Arctic Front AdvanceTM冷凍アブレーションカテーテル」治療の効果測定に関するグローバル共同観察研究に参加

2017.02.23

心房細動治療におけるより質の高いアブレーション治療の確立をめざす

 日本メドトロニック(株)は、心房細動(Atrial Fibrillation)治療のためのArctic Front Advance冷凍アブレーションカテーテルに関して、多施設共同の市販後観察研究である「Cryo AFグローバルレジストリ」に参加した。この研究に参加し、本製品を用いた手技の有効性と安全性(再アブレーションの頻度を含む)、また生活の質の改善などを評価する。本研究では、25を超える国の30以上の医療機関から、1,000名を超える患者が登録される予定だ。
 この度、本研究において日本でも患者の登録が開始された。また登録が既に開始されている中南米だけでなく、今後、ヨーロッパ、中国、アメリカ、中東でも登録が開始される予定だ。

 メドトロニックのバイスプレジデントであり、同社AFソリューションズグループのゼネラルマネージャーを務めるColleen Fowler(コリーン・フォラー)氏は、「このCryo AFグローバルレジストリにより、各国で実施されている通常診療及びその長期的な治療効果を、国際的な規模で評価できます。」と、述べている。

 心房細動は、全世界で3,000万人を超える患者が罹患しており、最も罹患率の高い不整脈のひとつだ。本研究では、世界中の異なる地域の患者を追跡し、冷凍アブレーションの実施件数に関わらず、参加する全医療機関で治療効果を評価する。

 済生会熊本病院の最高技術顧問・奥村謙医師は、次のように述べている。
 「心房細動(以下:AF)の中でも、とくに、発作性AFに対するカテーテルアブレーションの有用性は既に確立され、現在、わが国でも年間約5万件の治療手技が実施されています。従来の高周波を用いたアブレーションは、手技的にやや難易度が高く、また術者によってアプローチ法も統一されていないため、術者・施設により成績が異なる可能性があります。一方、冷凍アブレーションは、バルーンテクノロジーを使用するため、手技が比較的に容易であるとともに、アプローチ法もほぼ均一です。このため術者・施設間の成績の差は僅少となるものと思われます。本レジストリは、発作性AFを対象とし、標準的手技で実施された冷凍アブレーションの成績を調査、評価します。有効性、安全性を多数例で評価し、施設・地域間で比較検討できることで、より質の高いAFアブレーションが患者様に提供されることを期待します」。

Arctic Front AdvanceTM冷凍アブレーションカテーテル(承認番号:22600BZX00062000)
AchieveTMマッピングカテーテル(承認番号:22600BZX00063000)

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日本メドトロニック株式会社
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