コニカミノルタ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:山名昌衛、以下コニカミノルタ)は、一般社団法人日本データマネジメント・コンソーシアム(JDMC)が主催する「2017年度データマネジメント賞」において、これまで困難とされてきた「マスターデータの統合」に果敢にチャレンジし、成果を上げた企業・機関に授与される「データ統合賞」を受賞した。
受賞対象となったのは、グローバルとリージョンの2レイヤー構造で、品目・得意先・仕入先の情報を中心にマスターデータマネジメント(MDM)を導入した取り組みで、現場との密な連携、専門組織によるガバナンス等の地に足がついたグローバルMDM導入、運用とデータ品質の大幅向上といった点が評価を受けた。
【コニカミノルタのIT経営】
コニカミノルタは、今後も持続的成長を成し遂げていくために、「課題解決型デジタルカンパニー」を目指して、デジタルトランスフォーメーション(変革)に取り組んでいる。ICTを守りの投資としてだけではなく、事業を成長させる攻めの投資として位置づけ、データを活用した付加価値型サービスソリューションを顧客に提供するために、自社実践として最新のICTを積極的に活用している。また、事業領域でのビッグデータ、AI、IoTの活用においては、信頼性が担保されたデジタルデータを適時に利用する事が必須であり、データ活用はIT部門のみではなく、企業の経営課題となってきている。
【グローバルMDMの取り組みについて】
コニカミノルタは、ITインフラやビジネスプロセスを標準化し、グローバル経営分析基盤を整備する一環として、マスターデータのグローバル統合・管理のプロジェクトを推し進めている。具体的には、品目・得意先・仕入先のマスターデータを世界で統一し、これをもとに業務プロセスの標準化を管理するBPM(ビジネスプロセス管理)を行う。現在、アジアと欧州での導入を完了し、今後、北米、国内と段階的に進めて行く計画である。
1.特長
マスターデータを一元管理するMDMは、欧州、北米、アジア、日本の4極体制とした。このため、メンテナンスなどでのシステム停止をコントロールする事ができ、どこかの国のビジネスタイムに重なるというリスクを回避できる。MDMは、上位に世界共通で管理するグローバルマスター、下位に各極で管理するリージョンマスターの2階層構造となっている。MDM導入の際、コニカミノルタでは、日本のIT部門のメンバーと各国のIT部門の双方が共に現場へ入り込み、プロジェクトを進める。プロジェクトメンバーが目視でマスターデータとして入力してはいけないデータを選別し、現地に修正してもらうといった地道な作業を繰り返してデータのクレンジングを行った。また、国ごとに異なる法規制や税制などのローカル要件を洗い出し、それ以外はすべてグローバル標準のビジネスプロセスに従うことを徹底し、標準化率は90%を超えている。
2.効果
グローバルMDMの取り組みにより、販売戦略やマーケティング分析なども容易かつスピーディーに行えることが期待されます。また得意先マスターにより「世界中どこでも同じ品質やサービス、価格で製品の提供を受けたい」、「グローバル契約でコストを抑えたい」といった顧客のグローバル化への対応が可能となっている。
さらに、経営分析力の強化のみならず、M&Aによる事業統合のシナジー効果を得る速力も増すと考えられ、大きな投資対効果が期待できる。
これからも、コニカミノルタは、お客さまへの約束「Giving Shape to Ideas」のもと、デジタルイノベーションを先取りすることで、顧客や社会が抱えるさまざまな課題を解決する新たな製品やソリューションの実現に邁進していく。
【JDMCとデータマネジメント賞について】
一般社団法人日本データマネジメント・コンソーシアム(JDMC)は、真にデータを活用し企業の競争力に貢献することを目指して、会員数170を超える「ユーザー企業」と「ベンダー企業」が自らの枠を超えてデータマネジメントに関する各種研究会活動を行っている団体である。データマネジメント賞は、データマネジメントにおいて、他の模範となる活動を実践している企業・機関などの中から優秀なものを表彰することにより、様々なデータや情報のマネジメントに関する社会的認知を高め、企業・機関などでデータマネジメントを実践する人や組織の活性化を促進し、日本企業・組織の競争力強化へ寄与することを目的に、JDMCが主催する表彰制度で、今回は4回目となる。
JDMCウェブサイト:https://japan-dmc.org/
●お問い合わせ
コニカミノルタ株式会社
URL:http://konicaminolta.jp