東芝メディカルシステムズ、プレミアム超音波装置・Aplio iシリーズの新製品・Aplio i600の発売について

2017.05.18

 東芝メディカルシステムズ(株) は、プレミアム超音波診断装置・Aplio iシリーズの最新モデル・Aplio™ i600(アプリオ アイ600)の国内販売を本日より開始する。Aplio i600は循環器、腹部、産婦人科、術中など、幅広い臨床分野に対応する。
 なお、新製品は、5月26日(金)~28日(土)栃木県総合文化センター(栃木県宇都宮市)で開催されるUltrasonic Week 2017(日本超音波医学会第90回学術集会および、日本乳腺甲状腺超音波医学会第38回学術集会併設展示会)に出展する。
 昨年5月に販売開始したAplio iシリーズ(Aplio i900、Aplio i800、Aplio i700)は、浅部から深部まで細く均一な超音波ビームを高密度で送受信できるiBeam formingによる高画質性能や、微細な血流を、造影剤無しで描出できる当社独自の技術・「SMI (Superb Micro-vascular Imaging スーパー マイクロバスキュラー イメージング)」など、優れた基本性能と豊富な臨床アプリケーションで、大変好評であった。本年1月には日本経済新聞社による2016年日経優秀製品・サービス賞の最優秀賞を受賞した。
 新製品のAplio i600は、このiシリーズに新たに追加されたエントリーモデルで、従来のiシリーズの優れた特長を数多く踏襲しつつ、丸みをおびたより親しみやすいデザインで検査室はもちろん、病棟や処置室など病院内の幅広いシーンでご活用いたくことを目指して開発された。


新製品の主な特長
1.新開発のプローブでさらに充実のプローブバリエーション
 腹部・心臓・血管・乳腺・甲状腺などの体表からのアプローチはもちろんのこと、産婦人科や泌尿器科用の体腔内走査、腹腔鏡や開腹手術用、穿刺専用、産科用4Dプローブなど、30種類以上のプローブで、幅広い臨床分野をカバーする。
 特に、新たに開発した、わずか9ミリ幅の世界最小体表接触面のコンベックス式電子スキャンプローブPVT-482BTは、肋間走査の際に体表との接触を保ちやすく(図1)、またプローブ自体の重量を約40%削減(当社従来比)し軽量化したため、検査の効率を高めると共に検査者の負担を軽減する。また、超音波の送受信のビーム形状を、浅い部分から深い部分まで均一に細く、さらに高密度に形成する「iBeam forming」を搭載し、高精細な画像を提供する。

2.病院内モバイルに最適なバッテリーを搭載可能
 専用のバッテリー(オプション)を搭載することで、コンセントを抜いても電源を入れた状態を30分程度保持できる。万が一、停電などで電力供給が絶たれた場合でも、検査を継続することが可能だ。また、電源を入れたまま病院内を移動し、病棟でなどですぐに検査を開始することが出来る。

図1



3.豊富な臨床アプリケーション
 低速で微細な血流を描出できる当社独自の血流イメージング技術「SMI」を搭載している。
 組織の硬さを定量化して表示するStrain ElastographyやShear Wave Elastpgraphy、CTやMRI、過去に検査した超音波画像と検査中の超音波画像を連動して表示するSmart Fusion、胎児をよりリアルに描出するLuminanceや臓器の内部と表面構造を同時に表示して同時に観察可能とするShadow Glassなど、多彩なアプリケーションを搭載可能(オプション)だ。
 また、Aplio i600の発売に合わせ、従来のAplio iシリーズもそれぞれバージョンアップを図り、ラインアップ全体の充実を図る。

Aplio i600

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東芝メディカルシステムズ株式会社
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