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診療所のICT化に合わせたオンラインの情報連携機能を標準搭載
電子カルテシステム「SimCLINIC T3α XLink package」を発売
島津製作所は、院内の様々な機器と連携して診療所業務の効率化を支援する無床診療所向け統合型電子カルテシステム「SimCLINIC T3α XLink package」を10月24日に発売する。
本製品は、電子カルテ機能・医用画像表示機能・診療報酬請求業務支援機能を統合した無床診療所向けの電子カルテシステムである。画像診断装置と電子カルテシステムの間でオンラインに患者情報を連携する機能（国際標準準拠）を診療所向けシステムとして国内で初めて標準搭載した。この機能により、画像診断装置へ患者情報を手入力する作業が不要になるため、診療所内のワークフロー改善やヒューマンエラーの低減、安全性の向上が期待できる。この機能は、医用デジタル画像や通信に関する国際標準規格であるDICOMに準拠しているため、X線撮影装置や超音波診断装置、内視鏡検査装置、CT装置、MRI装置など、他社製も含めた様々な画像診断装置と連携できる。また、Windows 10に対応したほか、メモリを従来システムの2倍に増設したことにより、よりスムーズな動作を実現した。
【開発の背景】
国内において、電子カルテの導入率は年々高まっている。都市部における診療所やクリニックの新規開業時には9割以上が電子カルテを選択すると言われており、医療分野でも進む施設内のICT化に合わせてニーズが拡大している。X線画像診断装置で長年培ったノウハウを生かした同社の電子カルテシステムは、画像データの一元管理などに強みがある。全国的なサービス網によって安定した運用を支えている点なども評価いただき、画像診断を行う国内の内科や消化器科、整形外科など、多くの施設で稼働している。
同社は、業務の効率化や安全性の向上をはじめとする多彩な要望に応えるべく、電子カルテシステムと画像診断装置の連携を推進している。こうしたコンセプトを指針に開発し、患者情報を画像診断装置と連携させる機能（国際標準準拠）を診療所向け電子カルテシステムとして国内で初めて標準搭載した製品が「SimCLINIC T3α XLink package」だ。
【新製品の特長】
1. 入力の手間を省く患者情報連携機能を標準搭載
国際標準規格であるDICOMに準拠した患者情報連携機能を診療所向けの電子カルテシステムとして国内で初めて標準搭載している。この機能により、X線撮影装置や超音波診断装置、内視鏡検査装置、CT装置、MRI装置など、DICOMに準拠した自社および他社製の画像診断装置を使用する際に、電子カルテシステムから送信した患者情報を装置側が読み取れるようになる。従来の連携にはオプションのシステムを要することに加えて装置も限定されていた。それに対し、標準搭載した患者情報の連携機能により、連携可能な装置が大幅に増えて連携に必要なコストを削減でき、効率的な運用やヒューマンエラーの低減、院内のICT化を促進する。
2. Windows10に対応、メモリの倍増によりスムーズで快適な動作を実現
Windows 10 64bitへの対応にともない、従来システムのメモリが4GBだったのに対し、本製品はその2倍となる8GBまでメモリを増設したことで、よりスムーズで快適な動作を実現した。画面の切り替えや画像ビューアの起動も高速化した。
※ Windowsは米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標。
名称 無床診療所向け統合型電子カルテシステム
「Sim CLINIC T3α XLink package（シムクリニック ティースリーアルファ エックスリンク パッケージ）」
価格 550万円～（税別、システム構成により異なる）
●お問い合わせ
(株)島津製作所
URL:http://www.shimadzu.co.jp/jindex.html
