EIZO(株)は、米国食品医薬品局(FDA)より、5メガピクセル医用カラーモニターRadiForce RX560を米国内でデジタルブレストトモシンセシス(乳房トモシンセシス)、およびデジタルマンモグラフィ(乳房X線)用途として販売する許可を取得した。
詳細
デジタルブレストトモシンセシスは、乳がんの早期検出のために乳房を撮影する方法の1つだ。従来からのデジタルマンモグラフィ(乳房X線)が二次元(2D)撮影方法であるのに対して、乳房を多方向からの断層画像で捉える三次元(3D)撮影方法である。マンモグラフィと組み合わせて診断することで、乳がんの初期症状である微細な石灰化の有無や位置が把握しやすくなると期待されている。
また、検診の精度を上げるために、トモシンセシスとマンモグラフィに加えて、超音波やMRI、組織(細胞のかたまり)を採取する検査も行われる場合がある。この場合、トモシンセシスやマンモグラフィのモノクロ画像と、超音波や組織等のカラー画像を同時にモニターに表示することが必要だ。
RX560は、5メガピクセル(横2048X縦2560ピクセル)の高解像度画面に、1100 cd/m2の高輝度と1500:1の高コントラスト比を実現。高い表示性能が求められるブレストトモシンセシスやマンモグラフィのモノクロ画像を忠実に再現できる。さらに、液晶パネルの応答速度が12msと高速なことから、医用画像の拡大・移動や、ブレストトモシンセシスやMRI、CTなど複数の断層画像の連続表示の際にスムーズな操作を実現する。
さらにRX560は、画面上のモノクロとカラーの画像をそれぞれ自動で検出し、最適な状態で表示するHybrid Gamma PXL(ハイブリッド・ガンマ・ピクセル)機能を搭載しているため、乳がん検診の様々な画像を一度に表示することが可能となり、読影作業の効率向上が期待できる。
同社は、2017年11月26日(日)~30日(木)に米国シカゴのMcCormick Placeで開催される「第103回北米放射線学会(RSNA 2017)」で同製品を展示する。
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