EIZO(株)は、発売中の医用モニター「RadiForce RX660」、「RadiForce RX350」、「RadiForce RX250」の3モデルに、「Hybrid Gamma PXL(ハイブリッド・ガンマ・ピクセル)機能」を搭載し、2018年1月より出荷開始する。
1.概要
医療の現場では、医用画像撮影装置の新規導入や性能向上により、モノクロのレントゲンやMRI、CT画像の他、カラーの内視鏡や超音波、核医学※画像など、医師が読影する画像の種類やデータ量が増加しており、読影作業の効率化が求められている。
同社はこのニーズに応えるべく、「Hybrid Gamma PXL(ハイブリッド・ガンマ・ピクセル)機能」を開発して、今年4月6日に発表した5メガピクセル医用カラーモニター「RadiForce RX560」に搭載した。同機能は、同一画面内のモノクロとカラーをピクセルごとに自動判別し、それぞれ最適な階調で表示するものだ。これによりモノクロとカラー画像の混在環境での読影作業の効率化が期待できる。
さらにこのたび同機能をより多くの医療現場で活用いただくため、発売中の医用モニター「RadiForce RX660」、「RadiForce RX350」、「RadiForce RX250」にも、「Hybrid Gamma PXL機能」を追加搭載し、2018年1月から出荷することとした。
※微量の放射線を出す放射性同位体(ラジオアイソトープ)で目印をつけた医薬品を用いて病気の検査・診断や治療を行う医学の専門分野だ。
2.詳細
Hybrid Gamma PXL機能について
「Hybrid Gamma PXL(ハイブリッド・ガンマ・ピクセル)機能」を使用すると、モニターが同一画面内のモノクロとカラーをピクセルごとに自動判別し、それぞれ最適な階調で表示する。
レントゲンやMRI、CTのモノクロ画像はDICOM Part 14※
視覚評価について
同社は国家公務員共済組合連合会 熊本中央病院と共同で、「Hybrid Gamma PXL機能」を搭載した「RadiForce RX560」を使用して視覚評価を実施した。機能のオン/オフ時を比較した結果、読影精度に影響を与えない、つまり差異はなく安全に使用できることが明らかになった。また内視鏡や核医学などカラー画像の表示時には機能をオンにしたほうがオフ時よりも37%優位である、つまり読影しやすいという実証を得た。
視覚評価の詳細はこちら[PDF]
機能追加搭載の方法
医用モニター「RadiForce RX660」、「RadiForce RX350」、「RadiForce RX250」を購入済みで「Hybrid Gamma PXL機能」の使用を希望されるユーザーには、機能を追加搭載できるアプリケーションを、2018年1月から無償で提供する。同社Webサイトの上記3モデルの各製品ページ上のフォームで申し込みを受付ける。
また、EIZOサポートネットワーク(株)にて、センドバックあるいはオンサイトで追加搭載する有償のサポートサービスも提供する。センドバックは、ユーザーがモニターを同社宛に宅配便で送付し、同社にて機能追加搭載後、同社からユーザーに宅配便で返却するサポートサービスだ。オンサイトは、EIZOスタッフがユーザーのモニター使用場所を訪問し、機能追加搭載を行うサポートサービスである。サポートサービスのお問い合わせ、お申し込みは最寄りの営業拠点で受付ける。
EIZO株式会社 国内営業拠点
RadiForce RX660の製品情報
RadiForce RX350の製品情報
RadiForce RX250の製品情報
●お問い合せ
EIZO(株)営業1部メディカル課
TEL:03-5764-3404
FAX:03-5764-3420
URL:http://www.eizo.co.jp/