・1時間に最大440テストの先進的な処理能力
・特許技術の双方向磁気搬送システムにより、検体の高速搬送と優先測定を実現
・煩雑な機器管理業務やヒューマンエラーの削減に貢献する独自の自動化技術
・免疫自動分析装置初のオペレータータブレットが新しい検査体制を可能に
シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス㈱は、免疫自動分析装置「Atellica IM1600(アテリカ アイエム 1600)」を4月25日より販売開始する。
昨今、多くの医療機関が医療の質の向上とコスト削減の両立に取り組む中、検査部においても、より少ない労力で多くの検査や病院業務のサポートをすること、つまり、人・物・時間の有効活用によるコストの最適化が求められている。Atellica IM1600は、迅速かつ正確な検査結果の報告や煩雑な装置管理業務の削減などを可能とする独自の新技術により、検査業務の大幅な効率化を実現し、検体の多い中規模から大規模施設の検査部のニーズに応える。
●1時間あたり最大440テストの高い処理能力
Atellica IM1600は、1時間あたり最大440テストの高い処理能力を誇る。最大3台まで連結できる拡張性を備え、大量の検体測定にも対応する(時間1,320テスト)。また、U字やL字など柔軟性の高い連結が可能なため、検査室の運用に合わせたレイアウトを実現する。
●特許取得の双方向磁気搬送システムAtellica Magline
検体を投入後、カメラが全ての検体容器を瞬時にスキャンし、検体と検体容器の種類を特定するため、従来手作業で実施していた検体の仕分けが不要だ。従来のコンベアの10倍の速さ*を誇る双方向磁気搬送システムAtellica Magline(アテリカ マグライン)は、搭載された検体を独立制御し、緊急度の高い検査を最優先で測定して結果を報告する。高度に自動化された検体測定は、検査の待ち時間短縮に貢献できる。
* 自社調べ
●機器管理業務やヒューマンエラーを削減する独自の自動化技術
現在多くの施設が手作業で実施している精度管理(検査室の装置性能を最善に保つ作業)をフルオート化するオートQC機能を有し、保冷管理された精度管理検体を事前に設定されたタイミングで自動測定する。加えて、測定の終わった検体を自動で仕分ける機能も搭載されている。これらの機能により、免疫検査業務のワークフローを簡素化し、早朝の業務が集中する時間帯でも少人数で検査を実施することが可能になった。また、装置が自動で精度管理や測定後の検体仕分けを行うため、ヒューマンエラーの削減も期待できるだろう。
●新しい検査体制を可能にするオペレータータブレット
免疫自動分析装置では初となるオペレーター用のタブレットを搭載した。離れた場所で優先業務を実施しつつ、装置を遠隔操作・管理することが可能になる。特に最小の人数で多種類の検査を実施する必要がある際、装置の場所に縛られず、複数の検査を円滑に実施できる体制を実現する。
●生化学ユニットとの連結も可能
今秋発売を予定している生化学ユニットとの連結により、免疫検査と生化学検査を1台の装置で実施することが可能だ。Atellica IMで実現したオートQCやオペレータータブレットなどの機能は、連結された生化学ユニットでも利用できる。
Siemens Healthineers、Laboratory Diagnostics PresidentのDeepak Nathは以下のように述べている。「医療環境を変革することで、医療従事者の方々をはじめ、患者の健康増進に役立つべく、Atellica IMは世界中の検査室業務に携わる専門家への広範な市場調査に基づいて開発されました。Atellica IMは、サンプル管理に画期的な改善をもたらし、かつてないほど柔軟な検査室環境を実現するでしょう。その結果、ワークフローの大幅な簡素化が可能となり、ひいてはより良い業務と臨床成果のために集中できるという大きなメリットがあると確信しています」。
■Atellicaについて
Atellicaは、お客様の声に基づいてSiemens Healthineersが独自に設計した新しい検査装置群のブランド名だ。Atellicaのポートフォリオは、検査室の運用の制御(Control)および運用の簡素化(Simplicity)を追求し、臨床と検査室、そして患者にも、より良い成果(Better Outcomes)をご提供する。
●お問い合わせ
シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス㈱
URL:https://www.healthcare.siemens.co.jp/