㈱フィリップス・ジャパン(以下、フィリップス)では、本日より、新型超音波診断装置「EPIQ CVx」の販売を開始する。
日本では、生活習慣の欧米化や高齢化に伴いCVD(脳心血管病)が増加し、心疾患は死因の第2位、脳血管疾患は第4位となっている。入退院を繰り返すCVDは、今後さらに高齢化が加速する社会の中で、医療負担と医療経済にかかる課題を抱えており、CVD診断用医療機器においても、検査数の増加に伴い、効率的かつ確信が持てる診断が求められている。
フィリップスは、これらの課題に対処するために、”Designed for Cardiology.Built for better care.”のコンセプトのもと、画質の向上、循環器系診断に特化したワークフローの向上、処理能力の向上による更なる解剖構造のvisualizationと再現性の高い自動解析の開発に取り組み、このたび、超音波診断装置「EPIQ CVx」を発表するに至った。
EPIQ CVxの特長
1.フォトリアリスティックイメージ
フォトリアリスティックな3Dレンダリング(3D画像構築)を可能にした「TrueVue」機能は、インターベンション中のハートチームのコミュニケーションを支え、精度の高い手技をサポートする。光源を3D Volumeの周囲だけでなく、組織の深さ方向に配置することができ、より詳細に解剖を表現可能になった。また、タッチスクリーン上に表示された画像を指先でタップし、3Dデータセットを縮小、拡大、回転させることが可能だ。
新しいEPIQ CVxを見た臨床医の89%が、画質やワークフローの向上とVisualization Toolの進化により、カテーテルガイド*1の正確性が向上すると回答している*2。
2.アナトミカル・インテリジェンス(AIUS)によるフルサイクルの心臓定量化(Dynamic HeartModelA.I.)
現代では、かつてない量のデータを利用することができるようになった。そのため、再現性のあるデータを取得して価値のある情報に変換し、診断や治療のガイドとするためのプロセスを、より簡単かつ迅速に行えるツールが必要だ。AIUSは、解剖学的知識に基づく自動化により、数ステップで再現性の高い結果を取得することを可能にした。新しいアプリケーションである、「Dynamic HeartModelA.I.」は、左室(LV)および左心房(LA)の心周期でのVolumeカーブを表示し、また、LV mass、LVおよびLAのCardiac Indexも解析可能である。さらに、1回の動画保存から複数の心拍を解析し、任意の複数の心拍から平均値を算出することができる。
新しいEPIQ CVxを見た臨床医の97%が、左心定量化のスピードがアップすればラボ・スループット(検査効率)もアップすると回答している*3。
3.有機ELディスプレイ
高解像度、優れた時間分解能、高い均一性とペネトレーション(透過性・浸透性)を可能にしたソフトウェアビームフォーミング技術であるnSIGHTイメージング。その性能を最大限に生かす、先進の有機ELディスプレイが搭載された。180°の広範な視野角を持つこのディスプレイは、鮮明で明瞭な心筋境界の描出を可能にし、カラードプラ*4の表現もさらに鮮やかになった。新しいEPIQ CVxを見た臨床医の75%が、EPIQ CVxディスプレイのユーザー・エクスペリエンスが向上したと回答している*5。
*1:カテーテルの先端を治療部位まで誘導すること。
*4:血流の方向と速度をカラー表示により可視化する機能。
*2, 3, 5:調査結果は、2017年12月にEPIQ CVx装置とiE33装置を使用して実施したユーザー向けデモンストレーションで取得した。これらの調査は、客観的な独立エンジニアリング・コンサルタント会社でユ-ザー・インタフェース設計会社でもあるUse-Lab GmbHが設計および 監督した。試験には、17ヵ国から42名の臨床医が参加した。提示された心臓病患者のセグメントには、成人診断とインターベンション(カテーテル治療)、成人診断、小児診断とインターベンションがある。
*2:回答者41名の回答に基づく。
*3:回答者41名の回答に基づく。
*5:回答者38名の回答に基づく。
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㈱フィリップス・ジャパン
URL:https://www.philips.co.jp/healthcare