・ Edisonの新技術により、GEヘルスケアが有する200以上のイメージング・アプリケーションの拡張、スキャンの整合性向上、急性症例の検出と優先順位付けによる臨床医支援、デバイスのライフサイクルの延長を支援
・ Edisonが有する100以上のGEヘルスケア デベロッパーサービスで提供される、AI開発時のソースコードやデータの利用状況追跡機能により、アルゴリズム開発者の負担を軽減
・ Edisonは、モダリティ、ベンダー、ヘルスケア・ネットワークおよびライフサイエンスの各分野の様々なデータセットを組み合わせた、ヘルスケア業界において最も包括的で統合されたデジタル・プラットフォーム
シカゴ – 2018年11月24日 – GEヘルスケアは本日、人工知能(AI)技術の開発の加速、そして従来よりも迅速かつ的確なケアを提供する開発者を支援するプラットフォーム、「Edison」上に構築された新たなアプリケーションとスマートデバイスを発表しました。Edisonは、GEヘルスケアの10億ドルの(そしてなお成長し続ける)デジタル・ポートフォリオの一部で、既存のAIパートナーシップとAI製品の「デジタルスレッド」として機能することになります。臨床パートナーは、Edisonを利用してアルゴリズムを開発し、技術パートナーは、GEヘルスケアと連携し、データ処理に関する最新の進歩をEdisonのアプリケーションとスマートデバイスにもたらすことになります。
ヘルスケアAI市場は2021年には66億ドルに達する見込みで、ヘルスケア・プロバイダーの幹部の39パーセントが、AI、機械学習および予測分析に投資していると言います。この技術の将来性を高く評価して、GEヘルスケアは、北米放射線学会(RSNA)の第104回年次総会において、以下の通り、EdisonアプリケーションとEdison駆動デバイスのプレゼンテーションを行います。
AIRx*は、AIベースのMRI脳スキャン用自動ワークフローツールで、整合性と生産性を向上させるよう設計されています。AIRxは、自動でスライス位置を決定するよう設計されており、従来の冗長な手動ステップを減らす支援をします。AIRxは、技師・スキャン間におけるバラツキが従来よりも抑えられた画像の提供を目的としており、スライス位置の不正確さによる再撮影の可能性を減らすのに役立ちます。整合性の向上が特に重要となるのは、アルツハイマー病および多発性硬化症のような疾患について長期的な評価を行う時です。AIRxの特徴である学習済みニューラルネットワーク・モデルは、臨床研究やリファレンスサイトから提供された36,000を超える画像からなるデータベースに基づいて、深層学習アルゴリズムと解剖学的認識を活用します。
*米国FDA 510(k)申請中。未販売。
Optima XR240amx(回診用X線診断装置)上のCritical Care Suite*は、ポイント・オブ・ケアにおいて気胸の重篤度を識別するよう設計されており、読影の優先順位付けを可能にします。Critical Care Suiteにおいて使用される一連のAIアルゴリズムは、気胸検出など、生命を脅かす恐れのある状態を胸部X線において高精度(>0.95 AUC)で識別するよう設計されます。このAI アルゴリズムは、移動型X線システム − その種で初めてのAI組込み撮像装置 − 上で提供され、オンスクリーン通知を通じてアウトプットを共有するよう設計されます。気胸の状態が識別されると、ポイント・オブ・ケア通知によって臨床チームにアラートが出され、読影の優先順位付けが可能になります。AI診断結果は、PACS(画像保存通信システム)に送信され、放射線医師によって診断が行われます。
*米国FDA 510(k)申請中。未販売。
CT Smart Subscriptionは、最新のCTソフトウェアに対する継続的なアクセスを提供して、デバイスのライフサイクルを延ばし、経時的にデバイスの価値を高めます。アプリケーションは、病院や医療制度の独自のニーズに基づいて選択することができ、選択肢は、頭蓋内出血および脳卒中検出から、ルーチン投与量の減量および心機能評価への最適化まで、多岐にわたります。
LOGIQ™ E10上の自動病変セグメンテーションは、自動化により生産性を向上させます。超音波ユーザは、繰り返しの診察ステップのために、重大な人間工学上の課題に直面します。自動病変セグメンテーションは、識別された乳房、甲状腺または肝臓の病変をセグメント化し、病変とその対応領域のトレースを自動的に提供することにより、病変を手動で測定する必要性を排除します。また、この特徴は、異なるユーザー間において、または同一ユーザーであっても文書化とフォローアップのために、一貫性の確保を支援します。
Critical Care Suiteの開発パートナー、UCSF(カリフォルニア大学サンフランシスコ校)外科の准教授であり、UCSFヘルスの外科医にして、デジタル・ヘルス・イノベーション・センターのデータサイエンス担当ディレクターでもあるRachael Callcut博士は、次のように述べています。
「ディープデータには多くの隠れた意味がありますが、その価値を引き出すためには、極めて高度な知識が必要です。AIは、私たちが見えないパターンを見る機会を与えてくれて、私たちが患者をケアする方法を変えてくれます。それにより、最終的にアウトカムを改善することができます。」
また、Edisonは、アルゴリズムの開発中にデータを追跡できる最先端のサービスも提供します。このツールは、AIの安全、倫理的かつ効果的な使用に対するGEヘルスケアのコミットメントを反映するものであり、この技術に対する臨床医の信頼を高めることも、AIアプリケーションを作成するのに必要な開発者の負担を根本的に軽減することもできるはずです。AIの可能性は、100を超えるEdisonサービスの1つに過ぎず、これらのサービスは、GEヘルスケアだけでなく、最終的にはサードパーティーの開発者も利用できます。残りのサービスに含まれるものとして、セキュリティ、可視化、利用管理、自動プロトコル作成があります。
病院幹部のために、GEヘルスケアのEdisonプラットフォームは、スマート・ワークフローで何百万台ものインストール済み医療機器に継続的価値を提供することができます。Edisonサービスを利用して構築されたEdisonアプリケーションを使用する臨床医は、アルゴリズムの開発が臨床および技術パートナーのクラス最高のエコシステムを用いて開発、検証されたことに納得するでしょう。Edisonを利用する開発者は、モダリティ、ベンダーおよびケア環境から得られる世界的に多様なデータを1つにまとめる共通の統合型プラットフォームから恩恵を受けることになります。
GEヘルスケアの社長兼最高経営責任者(CEO)キーラン・マーフィーは、次のように述べています。
「Edisonが臨床医に提供する統合型デジタル・プラットフォームでは、モダリティ、ベンダー、ヘルスケア・ネットワークおよびライフサイエンスの各分野から得られる様々なデータセットが組み合わされます。患者のアウトカムを改善するために従来よりも多くの情報に基づいて迅速に臨床医が決断を下せるよう、Edison上に構築されたアプリケーションには、最新のデータ処理技術が含まれることになります。」
医療機器上へのEdisonアプリケーションの導入は、クラウド、またはエッジ(物理デバイスの近くに位置するコンピュータ技術)を介して行えます。
GEヘルスケアについて
GEにおけるヘルスケア事業として190億ドルの売上げを誇るGEヘルスケアは、医療画像からモニタリング、バイオ製品製造、また細胞・再生治療に至るまで幅広い技術を提供するヘルスケア・プロバイダーです。インテリジェント機器やデータ分析、ソフトウェア、サービスを通じて、予防から診断、治療、経過観察・予後管理までをカバーする「プレシジョン・ヘルス」の実現を目指しています。100年以上にわたる医療業界における経験と全世界で50万人以上の社員を有するGEヘルスケアは、世界中の患者や医療従事者、研究者およびライフサイエンス関連企業に対し、より良いアウトカムを効率的にお届けしています。
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