島津製作所、医療機関の働き方改革支援を目的に医療情報システムの販売を強化 サポート部門を新設して顧客満足度向上を図る

2019.03.20
左:再来受付システム「MERSYS-IV」、右:大規模病院向け診療費支払機「MERSYS-AR」

 株式会社島津製作所は、社会的課題である医療機関の働き方改革を支援するため、島津エス・ディー株式会社が展開していた医療情報システム (病院向け再来受付システムや診療費支払システム)である「MERSYS(メルシス)シリーズ」の販売業務を4月1日に当社へ移管し、販売体制を強化する。同時に、医療情報システム「MERSYSシリーズ」の据付および保守点検業務を島津メディカルシステムズ株式会社が引き継ぐとともに、同シリーズを使用中のお客様からの問い合わせに直接対応する新部門「MERSYSサービスセンター」を同社に新設し、高い顧客満足度の実現を目指す。
 医療情報システム「MERSYSシリーズ」は、国内の大学病院や中核病院で多数稼働している。今後、医療機関の働き方改革による業務効率化によって受付業務や支払業務の自動化が促進され、医療情報システム市場の拡大が予想される。このような社会的ニーズに迅速に対応するため、販売体制の強化を図る。
 当社は全国各地に支店や営業所を設置しており、様々な医療機関に医用画像診断機器を販売している。この販路を活用して「MERSYSシリーズ」を販売することで、医用機器事業の拡大が期待できる。また、販売業務を当社に移管した島津エス・ディー株式会社は、顧客ニーズを先取りしたタイムリーな製品改良や新製品開発にさらに注力していく。
 島津メディカルシステムズ株式会社に設立した「MERSYSサービスセンター」では、お客様からの問い合わせに専門スタッフが対応し、迅速なアフターサービスで顧客満足度の向上を図る。また、将来的には、島津エス・ディー株式会社と当社の協力により、AI(人工知能)を用いた問診機能や顔認証機能、マイナンバーカードをはじめとするIDカードの読み取り機能など、新機能を追加した医療情報システムを開発、販売することで、医療機関の働き方改革のさらなる支援を目指す。

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