フィリップス・ジャパンは「2030 年までに30 億の人々の生活を向上させる」をビジョンに掲げ、健康な生活、予防、
診断、治療、ホームケアにいたるヘルスケア・プロセスのすべてにイニシアティブを持ち「もっと健
やかな未来へ」をコンセプトとして、すべての人の健康に貢献していきたいと努めていく。
フィリップスでは、本日より、新型超音波診断装置「EPIQ Elite」の販売を開始しする。
日本における死亡原因の第一位は悪性新生物(がん)であり、日本人のおよそ2 人に1 人が一生の
うちにガンと診断され治療を受けているというデータがあります1。近年、がんの治療で使用される
抗がん剤の長期服用による心不全(がん治療関連心不全:CTRCD)が社会問題になってきており、腫
瘍学と循環器学といったこれまで別であった分野が連携して治療を行う必要性が高まってきている。
しかし、従来の超音波診断装置は、領域ごとに求められる操作や機能が異なるため、特に上位機
種では専用機(心臓用、腹部用、産婦人科用など)としてラインナップが分かれる傾向があった。
フィリップスは、“1 台で全ての領域を優れたパフォーマンスで診断したい”という臨床ニーズに
対するソリューションとして、超音波診断装置「EPIQ Elite」を発表した。
1国立がん研究センター がん情報サービス 最新がん統計 がんに罹患する確立~累積罹患リスク
(2018 年)
EPIQ Elite の特長
1. 24 インチHD Max ディスプレイ
米国放射線学会(ACR)が推奨する診断用ディスプレイの輝度に関する基準(350cd/m2を満た
す)に準拠する、24 インチHD Max ディスプレイを採用した。有機EL ディスプレイ(250
cd/m2)に比し、輝度を40%向上し、高いコントラストダイナミックレンジと微細なグレース
ケール表示が可能だ。さらに、10 ビットのカラー深度を持つ広色域で、10 億色以上の色調
表現を実現した。液晶パネルの駆動方式にIPS アーキテクチャを採用することで、広い
視野角で検査室で様々な角度から画像を確認することが可能である。
2. 進化したnSIGHT(エンサイト):1 秒間にDVD10 枚分の信号処理
nSIGHT テクノロジーは、フィリップスが2013 年にEPIQ超音波診断装置に搭載した新しいビ
ームフォーミング技術です。nSIGHT テクノロジーでは、ビームを絞らない状態で送信を行
い、対象領域全体から受信を行う。さらに、複数の送信信号からの受信を同時に保存・
並列処理し、フォーカス以外で発生する位相のズレを補正し整合することで、極めて細いペ
ンシル型ビームの再構築を実現した。EPIQ Elite は、1 秒間にDVD10 枚分もの信号を処理
する能力によりnSIGHT テクノロジーをさらに進化させた。これにより、近位部の画質を
向上しつつ深部まで均一な画像を、高フレームレートで描出することが可能となる。
また、3D エコーでは、画質を維持しながらボリュームレートを高めることも可能だ。
3. 次世代画像処理技術:XRES Pro
組織をより精密かつ明瞭に表示するため、高分解能画像処理技術XRES Pro を搭載した。
XRES Pro は、複数のパラメトリックフィルターを使用し、画像要素を細分化。これらのデー
タを解析して、高度なアルゴリズムにより境界の鮮明化、組織の明瞭化を向上することで、
解剖学的構造の描出能が高まる。その結果、血管エコーでは、アーチファクトが低減し
プラークの形態などが把握しやすくなり、超音波診断の確信性を高める。
4. ユニバーサル・プラットフォーム
EPIQ Elite は、腹部、心臓、乳房、表在、血管、産婦人科、筋骨系、小児、インターベンショ
ン領域など、すべての臨床領域で優れたパフォーマンスを発揮する。
●お問い合わせ
㈱フィリップス・ジャパン
URL:https://www.philips.co.jp//