日本ストライカー、最新の4Kフルカラー+オーバーレイ・ICG蛍光イメージング技術でより多くの視覚情報を提供する「1688 AIM 4Kカメラシステム」を発売

2019.12.10

 医療機器メーカーの日本ストライカー(株)(以下、日本ストライカー)は、蛍光イメージングを4Kカラー画像上に重層的に表現する最新の内視鏡カメラ光源システム「1688 AIM 4K カメラシステム」を、2020年1月から販売する。

【フルカラー4K画像(左)と、蛍光イメージングがオーバーレイで表示される様子(右)】

 近年、低侵襲手術が広がるなか、高度画像診断技術(AIM=Advanced Imaging Modalities)に対するニーズが高まっている。「1688 AIM 4K カメラシステム」は、ICG(indocyanine green/インドシアニングリーン)を用いた蛍光イメージング(※下記参照)で血流をリアルタイムに描出する「SPY機能」を搭載し、最新の技術によって4Kの鮮明なフルカラー画像に蛍光イメージングを表示(オーバーレイ)することに成功した。

 従来のICG蛍光イメージングでは、グレースケールの画像上に蛍光部位だけを緑色にて表示することが一般的であり、執刀医は手元のスイッチでカラー画面に切り替えながら術野の確認を行う必要があった。最新のオーバーレイ技術により、執刀医は鮮明な術野を映し出す4Kフルカラー画像とともに、緑色に蛍光する血流の様子も同時に確認することができる。充実した視覚情報によって精度の高い適切な処置が可能となり、かつ周辺組織の損傷など合併症リスクを低減できるため、一般外科、消化器外科、肝胆膵外科、乳腺外科など幅広い診療科で、内視鏡/腹腔鏡下手術への積極的な応用が期待される。

 また、腔内の明るさを検出し自動で光源装置を調光するオートライト調光や、コンパクトなカメラヘッドなどにより、周辺軟部組織の保護が重要とされる関節手術など、整形外科領域でも有用性が期待できる。

 日本ストライカーでは、この「1688 AIM 4K カメラシステム」をはじめ、革新的な技術を提供することで、医療従事者とともに医療の向上を目指す。

※ICG蛍光イメージングとは
 蛍光イメージングとは、血漿蛋白と結合して近赤外線光に対し蛍光が励起される物質を体内に投与し、血流やリンパ節、腫瘍などの幅広い画像診断に使われる技術で、なかでもICGは、血流評価や乳癌・悪性黒色腫におけるセンチネルリンパ節の同定で使用されている。

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