山梨市と公益財団法人山梨厚生会(以下、山梨厚生会)、フィリップス・ジャパン(以下、フィリップス)は、山梨市民の健康寿命延伸を基本コンセプトとして、「ヘルステックおよびモビリティを活用した一生涯安心なまちづくりプロジェクト」を開始し、連携協定を締結した。
提携の背景・目的
今後、人口減少や高齢化、老人慢性疾患の増加による疾病構造変化、医療を必要とする重度の要介護者、認知症高齢者の増加により、医療・介護ニーズの増大が見込まれる中、医療や介護が必要な状態となっても、できる限り住み慣れた地域で一生涯安心して暮らすことができるよう、バランスの取れた医療・介護サービスの提供体制の構築が求められている。
高齢化や地域医療計画により需要が増加する在宅医療は、現状、人口あたりの実施件数は都道府県によって差があり、地域医療構想(2016年)によれば、山梨県は訪問診療を受ける患者が非常に少ない状況であり、また、介護施設・訪問介護に対する介護充足度も低い傾向にあることがわかっている。
一方で山梨市では、山梨市と近隣2市を含む約13万人の医療圏に対し、長年にわたり訪問診療を中心とする在宅医療に取り組んできており、在宅医療における知見や実績を有している。
今回、山梨市、山梨厚生会、フィリップスは、在宅医療を中心とする地域包括ケアや市民の健康づくりをヘルステックとモビリティの活用による効率化・機能化を図ることをめざす「ヘルステックおよびモビリティを活用した一生涯安心なまちづくりプロジェクト」を進めていく運びとなった。
プロジェクト概要 基本コンセプト:山梨市民の健康寿命延伸
①移動・健康づくり・在宅医療の手段としてのヘルスケアモビリティの導入に関する検討
▸ 市民の健康課題について、モビリティ(MaaS;Mobility as a Service)を活用した解決をめざす
②健康データを蓄積し分析する拠点となる「やまなししヘルステックセンター」設置検討
▸ 健康データを蓄積、統合、分析するための拠点を構築する
③市民が一生涯安心に暮らすためのHeart safe cityをめざした取り組み
▸ 救急救命に関する啓発、AEDの適正配置により心肺停止からの社会復帰率向上をめざす
山梨市の進める「第2次まちづくり総合計画」、および今後策定される「山梨市地域医療戦略」のもと進められる地域包括ケアシステムの構築や在宅療養を支える体制づくりと連動して進めることにより、市民が一生涯安心に暮らすことができるまちの実現を共同で進める。
●お問い合わせ
株式会社フィリップス・ジャパン
https://www.philips.co.jp/