「eHome Care呼吸管理プログラム」の販売開始
㈱フィリップス・ジャパン(以下、フィリップス)では、新型コロナウイルス感染症拡大への対応として、トリプル・デューティー・オブ・ケアと名付けた3つの義務、①常にお客様の重要なニーズを満たすこと、②当社従業員の健康と安全を守ること、③事業の継続性、を確保することを定め、それらの義務を果たすためにグローバル対策チームと地域対策チームを立ち上げ、迅速な連携に努めている。
同社は、在宅呼吸ケアに関わる医療従事者と患者をつなげる「eHomeCare(イー・ホームケア)呼吸管理プログラム」を㈱インテグリティ・ヘルスケアと共同で開発し、6月上旬に販売を開始することが決定した。eHome Careは、遠隔モニタリング機能を有することで患者さんの状態を継続して見える化する。さらに、同時に様態変化のリスクが検出された場合は指定された先に通知する。この見える化とリスクの早期検出で医療従事者や関係者は、患者の様態変化を把握しながら安心して在宅呼吸ケアを継続できる。また、㈱インテグリティ・ヘルスケアの疾患管理システム「YaDoc(ヤードック)」をベースにしたプログラムであるため、患者は iOSアプリをダウンロードすることで、オンライン診察の提供を簡便に受けることができ、対面診察が難しい状況下においても質の高いケアの提供を継続できる。
「eHome Care呼吸管理プログラム」の概要
「eHomeCare呼吸管理プログラム」は、在宅呼吸ケアの継続をスムーズにサポートするシステムである。
①継続的な遠隔モニタリングによる見える化
在宅呼吸管理を受けている患者さんが測定したバイタルサインや問診内容を入力するとそのデータが自動的にクラウド蓄積され、医療従事者は必要に応じてそれを確認し、患者への連絡や早期介入を行うことを可能にする。患者様態のトレンドを遠隔で把握することで患者の様態変化に対して事前に臨床情報を把握できることで医療従事者は効率良くサポートができる。そして患者および患者家族はこの見える化によって安心感を得ながらケアを受けることができる。
②閾値超通知機能による患者様態のリスク管理
上記のトレンドデータだけではなくバイタルサインの閾値を設定することで、許容しがたい変化があった場合に指定された先に通知する。通知の受信者は患者の様態変化リスクを早期に検出し適切な対応を行うことで、患者の増悪や急な入院の予防が期待できる。
③オンライン診察によるケアの継続
患者側はスマートフォンやタブレット(現時点では eHomeCare機能はiOSアプリ限定)、医師側はPCを用いて、診察の予約調整から実際のオンライン診察まで簡便に実施が可能だ。対面診療が難しい状況下においてもオンライン診察を活用することで医療従事者のワークフローの改善、および患者のQOL向上が期待される。
④新型コロナウイルス感染症への対応
昨今の新型コロナウイルス感染症において感染拡大予防の観点から、対面診療の実現の難しさが医療従事者と患者の悩みとなっている。遠隔モニタリング機能と閾値設定機能により在宅だけではなく、例えばホテルなどで軽症者が完全に隔離された場合でもオンライン診察と併用することで、医療従事者は感染のリスクを軽減することが可能だ。
※「eHome Care呼吸管理プログラム」は、当初COPDの管理を目的に設計されており、今回の販売開始リリース後、一定期間は画面上で「COPD管理プログラム」と表示されます。次回アップデートのタイミングで画面上でもサービス名称と同じ「呼吸管理プログラム」に表示が差し替えられる予定です。新型コロナウイルス感染症拡大への対応措置という背景から、ご了承下さいますようよろしくお願い申し上げます。
●お問い合わせ
株式会社フィリップス・ジャパン
ブランドコミュニケーション部 TEL: 03-3740-5896