コニカミノルタ、臨床試験 「UCSF新⽣児遠隔医療プログラム」に⻩疸計を提供

2020.09.15

 コニカミノルタ株式会社(本社︓東京都千代⽥区、社⻑︓⼭名 昌衛、以下 コニカミノルタ)は、カリフォルニア⼤学サンフランシスコ校(⽶国、University of California, San Francisco、UCSF)で進められている「UCSF新⽣児遠隔医療プログラム」に対し、新⽣児⻩疸スクリーニングのスタンダード機器である⻩疸計「JM-105」を12台提供する。この研究により、両親と新⽣児
が病院に⾏く回数を減らし、新型コロナウイルスや他の感染拡⼤のリスクを低下させることができると考えている。

【⻩疸計について】
 コニカミノルタは、新⽣児⻩疸*1を採⾎することなく、胸や額に光をあてることによって測定できる世界初の経⽪ビリルビン*2濃度測定式の⻩疸計1号機を1980年に発売し、以来、採⾎が不要であることから国内外で注⽬を浴び、世界各国の新⽣児医療における経⽪⻩疸測定の普及促進に貢献しています。⻩疸計「JM-105」は、⽶国ではDraeger社によって販売されている。

*1︓新⽣児が⽣後数⽇の間に肌の⾊が⻩⾊くなる現象。ほとんどの新⽣児に⾒られ、通常は⽣後1〜2週間で消えるが、病的⻩疸がある場合は脳障害を引き起こす可能性があるため早期に治療を⾏う。
*2︓⾎液中の⾚⾎球(ヘモグロビン)が分解するときにできる⻩⾊い⾊素で、通常は肝臓で代謝される。ビリルビン濃度が⾼い
と脳神経細胞に障害を与える場合が多い。

【背景】
 UCSF付属のUCSFベニオフ⼩児病院(UCSF Benioff Children’s Hospitals)では、「UCSF新⽣児遠隔医療プログラム」の⼀環で、⻩疸合併症のリスクが⾼い新⽣児に対して、親による⽣後1週間の在宅⻩疸モニタリングの臨床試験を⾏い、実⽤化に向けてデータを収集し分析する予定です。このときに使⽤する⻩疸計をコニカミノルタが提供することになった。
 UCSFの⼩児科教授で、「UCSF新⽣児遠隔医療プログラム」の主任研究員を務めるDr. SethBokser(セス ボクサー)には、カリフォルニア州シリコンバレーにあるKonica Minolta BIC-USのアドバイザーとして以前からご協⼒を頂いており、今回、Dr. Bokserの協⼒要請に⻩疸計メーカーでもあるコニカミノルタが応えたものである。
 これからもコニカミノルタグループは、新型コロナウイルス感染症に⽴ち向かう様々な現場への⽀援を模索し、実⾏し続けてまいりる。

UCSF(カリフォルニア⼤学サンフランシスコ校)について
 10⼤学からなるカリフォルニア州⽴⼤学群に含まれる医学系⼤学院⼤学で、この⼤学群には有名なUCLA(カリフォルニア⼤学ロサンゼルス校)なども含まれている。先進的な研究が⾏われている⽶国でも屈指の医学系⼤学院であり、⽇本⼈にとっては、ノーベル医学⽣理学賞を受賞した⼭中伸弥⽒がUCSFグラッドストーン研究所の上席研究員であることでも馴染みが深い。

●お問い合わせ
コニカミノルタ(株)
URL:https://www.konicaminolta.com/jp-ja/index.html