日本メドトロニック 手技のストレス軽減と低侵襲に貢献する骨切削用ドリルと、早期の病理診断のための組織診をサポートする生検針の2製品が「2020年度 グッドデザイン賞」を受賞
日本におけるメドトロニックの法人である日本メドトロニック株式会社およびコヴィディエンジャパン株式会社は、ハイスピードドリル「マイダスレックスMR8 ハイスピードドリルシステム」と、組織を採取するための生検針「SharkCore(TM) FNB エクスチェンジシステム」ii)の2製品が、2020年度グッドデザイン賞を受賞した。
『人々の痛みをやわらげ、健康を回復し、生命を延ばす』というミッションのもと、メドトロニックは、医療従事者や患者さんのニーズを踏まえ、手技の効率化や患者さんの体に負担の少ない低侵襲な治療をお届けすることで、医療におけるイノベーション、Value-Based Healthcare(バリューベースド ヘルスケア)へのさらなる貢献を目指す。
グッドデザイン賞
マイダスレックスMR8 ハイスピードドリルシステム(日本メドトロニック株式会社)
脳神経外科や整形外科の手術では、より安全な手術を行うために手術用ナビゲーションシステムが多く使われるようになっている。ハイスピードドリルを用いた骨の切削の際、従来はポインターと呼ばれる指示棒を使って切削前にどこを削るか手術用ナビゲーションシステム上で判断し、ドリルに持ち替えて切削し、再度ポインターでどこまで切削したかの確認を繰り返す必要があった。この課題に対してステルスマイダスMR8電動式ハンドピースi)-1 は光学式トラッカーと呼ばれるアンテナをドリルに固定することで、ドリル先端の位置情報を手術用ナビゲーションシステム上でリアルタイムに把握できるようになり、持ち替えにかかっていた時間と手間を解消することができるようになった。
ハイスピードドリルの構造は電動式ハンドピースに外科的切削ツールとそれを支えるアタッチメントを取り付けるようになっているが、脊椎や頭の狭く深い場所の骨の切削ではアタッチメントが視野を遮ったり、ツールの回転軸が神経などの重要な生体組織に接触したりするリスクがあり、医師は長時間に渡り細心の注意を払って切削を行っている。マイダスレックスMR8クリアビューi)-2 はツールとアタッチメントの一体化により視認性の向上を目指した。また、ツールの回転軸を先端近くまでチューブで覆い、また、切削部位を洗浄液で冷却・洗浄するイリゲーション機能を組み込むために、チューブに溝を作りその箇所を覆うシースとの間を流れるようにすることで、細さを損なうことなく狭く深い場所でも快適に切削することを可能にした。
SharkCore(TM) FNB エクスチェンジシステム (コヴィディエンジャパン株式会社)
超音波内視鏡を介して使用される機器で、膵臓、粘膜下腫瘍、リンパ節などの組織を採取するための生検針である。国内では、特に膵癌の早期診断に貢献する検査方法として超音波内視鏡下吸引生検法が広く普及し、医療現場のニーズは従来の細胞診から組織診への需要へ変化している。この変化に対応するため、本生検針では、より多くの組織採取ができることを意図して針先形状のデザインを改良し、より少ない力での穿刺を可能にし、病理医が行う良悪性等の診断率の向上をサポートしていく。また、医療従事者の針刺し事故防止のために自動的に装着されるセーフティーシース(保護カバー)を搭載し、安全性への配慮もデザインされている。さらに、交換可能な針による手技時間とコストの効率化により、医療経済にも貢献していく。
マイダスレックスMR8ハイスピードドリルシステム
i)-1 販売名:ステルスマイダス MR8電動式ハンドピース
医療機器認証番号:301ADBZX00085000
i)-2 販売名:マイダスレックス MR8クリアビュー
医療機器認証番号:301ADBZX00070000
ii) 販売名:超音波内視鏡下吸引生検針エクスチェンジシステム
医療機器認証番号:302ACBZX00006000
●お問い合わせ
日本メドトロニック株式会社 コミュニケーション本部 担当: 伊藤
電話: 03-6776-0002(部門代表) Email: rs.japanprcom@medtronic.com