BD 女性用体外式カテーテル「ピュアウィック」待望の採尿システム登場 「ピュアウィック™ 採尿システム」発売

2021.03.24

BD のグループ会社である株式会社メディコン(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長 阿知波 達雄)は、 2019 年5月に発売した日本初となる体外式の女性用排尿ケアシステム「ピュアウィック™ 女性用体外式カテーテル」に接続して使用する専用吸引採尿装置「ピュアウィック™ 採尿システム」を 2021 年 3 月 23 日に発売した。「ピュアウィック™ 採尿システム」は、体外式採尿カテーテル「ピュアウィック™ 女性用体外式カテーテル」と接続して使用する専用の吸引採尿装置である。体外式採尿カテーテルに排出された尿を吸引して専用の採尿容器(キャニスター)に収容する。「ピュアウィック™ 女性用体外式カテーテル」はこれまで、医療施設の中央配管の壁吸引システムに接続してご使用いただいていましたが、医療現場からの採尿専用装置へのご要望にお応えし、この度、持ち運び可能な採尿専用の吸引装置を発売した。

■自力による自然な排尿を維持して膀胱機能を保ち、患者さんの自立を促す

「ピュアウィック™ 女性用体外式カテーテル」は患者さんの脚の間に挟んで使用し、体内に留置しない非侵襲的な排尿カテーテルです。ベッドで排尿しなければならない患者さんの精神的な負担を軽減するとともに、自排尿することで患者さんの自立を促す。

排尿ケアの選択肢には、膀胱留置カテーテル、間欠導尿カテーテル、おむつ、そしてコンドームカテーテルや、「ピュアウィック™ 女性用体外式カテーテル」などがある。膀胱留置カテーテルは尿道や膀胱の不快感や疼痛が生じる可能性があり、長期使用により下部尿路障害や尿路感染症を発症するリスクがある。また、尿をためることがないため、膀胱機能が衰えるリスクが指摘された。おむつを使用するケースではおむつかぶれや皮膚損傷に加え、装着による不快感や羞恥心、ケアをする方の労働負担が大きい点が課題とされた。ピュアウィックは装着による疼痛や不快感が少ない体外式カテーテルで、自力で自然に排尿することにより膀胱機能を保ち、患者さんの自立を促すことに貢献する。

■入院中の夜間転倒は63%がトイレの行き帰りに発生

入院患者の1,000人に4.4人が夜間に転倒・転落しておりi、移動中の転倒・転落のうち63%がトイレの行き帰りに発生しているというデータがあるii。おむつに排尿してもよいといわれても、抵抗を感じる方もいらっしゃる。また、患者さんの自立を尊重したくても、夜間の人手が少ない医療現場で夜中のトイレの付き添いは介助負担が大きいのが現状である。

ピュアウィック™ 採尿システム

ピュアウィック™

女性用体外式カテーテル

 

ピュアウィックは、低圧で持続的に尿を吸引するため臀部への尿の接触を抑え、患者さんの安眠をサポート。夜間はピュアウィックを使用し、昼間は介助の手を借りて自力でトイレに行くことで、患者さんの筋力の低下を防ぐ効果も期待できる。

医療や介護の担い手不足がますます懸念される今後、本製品が感染症の予防や寝たきりの加速を防ぐ一助となり、患者さんのQOLの向上に貢献すると考えている。

製品の特長:「ピュアウィック™ 採尿システム」

  • カテーテル関連尿路感染症のリスクを低減:「ピュアウィック™ 女性用体外式カテーテル」は体内に留置せず使用。カテーテルを介して体内に細菌が入るリスクを軽減することが期待できる。
  • 自排尿を促し、寝たきりの加速を予防:体内にカテーテルを留置する場合、膀胱に溜まった尿はカテーテルから排出されるが、ピュアウィックは患者さんが自力で排尿し本体のガーゼ面から尿を吸い取ります。そのため排尿する膀胱機能を維持し、寝たきりの加速を防ぐ。
  • 患者さんの安眠をサポート:ピュアウィックは臀部の皮膚と尿の接触を少なくし、患者さんの不快感を減らす。ピュアウィックに排尿した尿は持続的に採尿システムのキャニスターに収容され、患者さんの安眠を助ける。
  • 夜間のトイレ動作による転倒リスクを低減:ピュアウィックは寝たままで使用でき、トイレへの移動による転倒のリスクを回避。また夜間のトイレへの移動介助の回数が減少することで、介助者の負担が軽減。

 

製品概要

販売名 カタログ番号 内容物 規格 仕様 入り数
ピュアウィック採尿システム PW200J ピュアウィック採尿システム(本体)、A/C 電源コード、使用説明書、蓋付き 2000 cc 採尿キャニスター、エルボーコネクター付き採尿チューブ、ポンプチューブ、プライバシーカバー 1 入
ピュアウィック採尿システム交換キット PWKIT03 蓋付き 2000 cc 採尿キャニスター、エルボーコネクター付き採尿チューブ、ポンプチューブ 1 入
ピュアウィック女性用体外式カテーテル PWF030E ピュアウィック 女性用体外式カテーテル 10 インチ ×

1.5 インチ

LF 30 本/ 箱

 

用語集

尿路感染症

尿路感染症は本来無菌である尿路に病原微生物が侵入して起こる感染症で、腎盂腎炎や膀胱炎、尿道炎などがある。

膀胱内にカテーテルを留置していることで感染のリスクが高まるとされているiii

 

関連製品

「ピュアウィック™ 女性用体外式カテーテル」女性の尿道口に装着して尿を回収する女性用体外式カテーテル。湾曲した本体の柔らかいガーゼ面から尿を吸い取る仕組みで非侵襲的な排尿管理が可能なデバイスです。8~12時間ごとに交換し脚の間に挟むだけのため、取り換えにかかる負担を少なくすることができる。

販売名 : ピュアウィック 女性用体外式カテーテルカタログ番号 : PWF030E

 

株式会社メディコンについて

株式会社メディコン(〒541-0046 大阪市中央区平野町2丁目5-8 平野町センチュリービル9F)は、1972年にC.R.Bard社の手術用、検査用、泌尿器科用ディスポーザブル製品を輸入販売する「日本メディコ」として設立。小林製薬との出資比率が同等となる「株式会社メディコン」を経て、2015年よりC.R.Bard社の100%子会社として、血管、泌尿器および外科領域における治療用医療機器の販売で事業を拡大してきた。

2017年12月、BDのC.R.Bard社買収に伴い、株式会社メディコンはBDグループの一員となった。

主要製品:排尿ケア関連製品、エンドユロロジー関連製品、クリティカルケア関連製品、カテーテル固定関連製品、放射線治療関連製品、IVR関連製品、生検関連製品、ヘルニア手術関連製品、外科関連製品、PEG関連製品、静脈栄養・化学療法関連製品、透析関連製品

 

BDについて

BD(ベクトン・ディッキンソン アンド カンパニー)は、医療技術で世界をリードし、医療分野での新たな知見を求め、診断や治療の質を向上させることで、「明日の医療を、あらゆる人々に」提供することを目指している。患者さんの治療や医療プロセスに関する革新的な技術やサービス、ソリューションを開発することによって医療の最前線で活躍する人々を支えている。 世界で65,000人におよぶBD社員は、次世代の診断・治療法の研究開発の現場で研究者をサポートし、臨床現場における医療従事者の安全性や医療効率を向上させ、医学研究者たちによる診断技術の研究を促進するよう日々努力をしている。世界のあらゆる国の医療機関とパートナーシップを組み、世界規模の最重要課題に取り組むとともに、顧客である医療機関と緊密に連携することで、医療効果の改善やコスト削減、効率化、安全性の向上、医療アクセスの促進に寄与している。日本においては、2019年より、薬局における薬剤在庫管理を効率化する薬局ロボットを上市し、2020年7月に日本初となる市販薬用OTCデジタルディスプレイの実証実験を開始した。また、新型コロナウイルスの検出に貢献するBDの全自動リアルタイムPCR「BDマックス™ 全自動核酸抽出検出システム」は全世界で使用されており、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)検出専用試薬が2020年6月に発売となった。

2017年、BDはC.R.Bard社をグループに迎え入れ、同社製品をBD製品ラインアップに加えた。

BD and the BD Logo and Purewick are trademarks of Becton, Dickinson and Company or its affiliates. ©2021 BD. All rights reserved.

 

i 厚生労働省「医療の質の評価・公表等推進事業」報告書

https://www.min-iren.gr.jp/hokoku/data/hokoku_h28/houkoku_h28_08.pdf ii 急性期病院における転倒・転落の現状と診療科ごとの特徴:インシデント報告から

日本転倒予防学会誌 Vol.2:45-52 2015https://www.jstage.jst.go.jp/article/tentouyobou/2/1/2_45/_pdf/-char/ja iii 日本泌尿器科学会

https://www.urol.or.jp/public/symptom/22.html

Daniels KR, et al. Trends in CAUTIs among a National Cohort of Hospitalized Adults, 2001- 2010. Am J Infect Control

【本リリースに関するお問い合わせ先】

株式会社ココノッツ 荒木・石山

TEL:03-5212-4888

※ お願い:恐れ入りますが、ご掲載いただける際の「製品についてのお問い合わせ先」は、株式会社メディコン 本社(TEL: 0120-036-541 (代))をご記載ください。