島津製作所 国際環境イニシアティブ「RE100」に加盟 「使用電力のすべてを再生可能エネルギーにする」を目指します

2021.03.25

島津製作所は、持続可能な社会の実現に貢献するため、国際的な環境イニシアティブである「RE100」に加盟し、国内外の島津グループで2050年までに事業活動で使用する電力を再生可能エネルギー100%とすることを宣言した。

その中間目標として、2030年度に85%、2040年度に90%とすることを掲げ、電力の再エネ化を図っていく。世界の分析計測機器業界で「RE100」に加盟するのは、当社が初めてとなる。宣言にあたり、当社国内グループの工場、研究所などの主要な拠点については、2021年度から再生可能エネルギー100%由来の電力を導入する予定である。

「RE100」について

国際NGOであるThe Climate GroupがCDPとのパートナーシップにより運営する国際イニシアティブ。使用電力のすべてを再生可能エネルギーにすることを約束した世界で影響力のある企業が加盟している。RE100の総収入は6兆6千億ドルを超え、さまざまな分野で活動を展開し、クリーンエネルギー経済への移行を加速するための強力なシグナルを政策立案者や投資家に送っている。

島津製作所は、気候変動問題を世界が抱える社会課題の中で最も重要なもののひとつであると考え、経営における最重要課題として取り組んでいる。

CO2排出量削減に向けた省エネの取り組み

事業活動におけるCO2排出量を削減するため、さまざまな省エネルギー施策の実施や再生可能エネルギーの利用を促進する投資等を積極的に行っていく。
電力使用量が多い工場や事業所を中心に、省エネ診断を実施した。建物や機器の1時間毎の使用電力量を把握することで、設備や運用におけるムダや課題を抽出し、改善を図りました。老朽化した設備を計画的にエネルギー効率の良い設備に更新している。

再生可能エネルギーの利用

京都の本社・三条工場、紫野工場などに加え、海外ではマレーシアやフィリピンなどのグループ会社に太陽光発電パネルを設置し、自社で電力利用している。ドイツや英国のグループ会社では再生可能エネルギー100%由来の電力契約へ切替えた。国内外の各事業所で再生可能エネルギー由来の電力調達を加速させていく。

環境に配慮した製品開発

当社では、すべての新製品で、従来製品よりも環境負荷を少なくすることを義務化し、お客様先でのCO2排出量削減にも貢献している。特に、従来製品に比べ、省エネや小型化などで25%以上改善した製品を「エコプロダクツPlus」と認定し、環境性能に優れた製品化を推進している。

当社は、社是「科学技術で社会に貢献する」、経営理念「人と地球の健康への願いを実現する」を掲げ、世界のパートナーと社会課題解決のための仕組みづくりと社会実装に取り組んでいる。さまざまな面から環境対応策に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献していく。

Aleksandra Klassen氏(Senior Impact Manager RE100, The Climate Group)からのメッセージである。
「島津製作所が、The Climate GroupとCDPによる国際イニシアティブRE100に加盟したことは大変喜ばしいことである。島津製作所は、2050年までに使用電力を再生可能エネルギー100%にすることを約束した。持続可能な社会へと改善するための重要な一歩を踏み出し、市場を変革することに取り組んでいる日本企業50社の一員になった。これは、再生可能エネルギーが良いビジネスシーンを作るという強いメッセージとなる。私たちは企業が目標を達成するために、日本政府が再生可能エネルギーの拡大政策を導入することを強く奨励する。」

なお今回の加盟にあたっては、持続可能な脱炭素社会実現を目指す企業グループであり、RE100の日本事務局でもある日本気候リーダーズ・パートナーシップ(JCLP)による支援を受けた。

お問い合わせ先

島津製作所
https://www.shimadzu.co.jp/news/press/w19uuh7ee7o_f177.html