Canon ディープラーニング技術を用いて設計された再構成技術を搭載した Digital PET-CT「Cartesion Prime」販売開始
キヤノンメディカルシステムズ株式会社(本社︓栃木県大田原市、代表取締役社長︓瀧口 登志夫、以下Canon社)は、ディープラーニングを用いて設計された画像再構成技術Advanced intelligent Clear-IQ Engine-integrated (AiCE-i) をPET部とCT部の両方に搭載した、Digital PET-CT「Cartesion Prime(カーテシオン プライム)」を4月12日より国内で販売開始した。
AiCE技術は、ノイズ成分とシグナル成分を識別することでノイズを選択的に除去する画像再構成技術である。その優れた画質改善効果はCanon社のCTおよびMRIですでに広く利用されている。Cartesion PrimeはこのAiCE技術をPET部とCT部の両方に搭載したPET-CTだ。実績のあるCTだけでなく、新たにPETにもAiCE技術を適用することで高画質・低侵襲なPET-CT検査を提供することが可能になった。
Cartesion Primeは、PET検出器に半導体を用いることでTime-of-Flight PETの重要な性能指標である時間分解能において280ピコ秒未満を達成し、高感度・大視野の検出器によって効率的なデータ収集を可能としたハイエンド装置として2019年に販売を開始した。今回のAiCE-iの搭載によって一層の画質向上と検査の効率化を実現するとともに、被検者の検査負担を軽減し、より質の高い医療の実現に貢献していくだろう。
AiCE-iを搭載したCartesion Primeは4/16~18にパシフィコ横浜で開催される2021国際医用画像総合展併設展示会に出展予定である。
PETにおけるAiCE-iの特長
- 設計段階においてAI 技術であるディープラーニングによってノイズを特徴量とした学習を行っているため、ノイズの少ない高画質PET画像を提供することが可能。
- Gaussian(ガウシアン)フィルタに代表される平滑化フィルタを使用しないため、コントラスト向上とノイズ低減が可能。
- 従来と同じレベルの画質を得る場合、放射性医薬品の投与量低減または収集時間の短縮によって被検者の検査負担を軽減。
一般的名称 X線CT組合せ型ポジトロンCT装置
販売名 PET-CTスキャナ Cartesion Prime PCD-1000A
認証番号 301ACBZX00003000
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