~認知症領域におけるワンストップのソリューション提供に向けて投資を加速化 ~
ブレインヘルスケア領域の医療 AI スタートアップの株式会社 Splink(本社:東京都千代⽥区、代表取締役:⻘⼭ 裕紀、以下「Splink」)は、総額約 11.2 億円の資⾦調達を実施した。引受先はジャフコ グループ株式会社、東京海上⽇動⽕災保険株式会社、三菱 UFJ キャピタル株式会社、株式会社博報堂 DY ホールディングス、個⼈投資家の皆様。今回の増資で、引受先とのシナジーを活⽤し、製品化、事業化を加速していく予定だ。
資⾦調達の背景と⽬的 -認知症診断の重要性の⾼まり-
世界的な⾼齢化の進⾏に伴い、認知症患者数は国内推定 675 万⼈1 と⾔われている。⼀⽅で、認知 症専⾨医の数は現在約 2,000 ⼈2 と少なく、医師のリソース不⾜解消・医療負荷軽減は今後の⼤きな取組み課題と⾔える。
認知症の原因疾患は多彩であり⻑い経過の中で症状も変化することから、その診断は困難だ。そのため、医師の経験や主観が診断に占める割合は⾼く、正確な診断は⾼度な専⾨性が求められる。このような背景の中、⾼齢化社会における認知症医療システムの構築は急務であり、認知症診断の重要性は⾼まっている。
この課題に対し、Splink は専⾨医・アカデミアの⾼度な医療技術との産学連携を通じて、正確な診断に寄与する研究成果の社会実装を⽬指している。
調達資⾦の主な使途
-認知症領域におけるサービス提供の加速と新製品開発への投資-
各製品ラインナップの提供拡⼤および新製品開発への投資を進め、ブレインヘルスケアの社会普及を⽬指している。
2017 年の創業以来、認知症予防の促進を⽬指し、脳ドック⽤ AI プログラムとして提供を進めてきた「Brain Life Imaging®」は都内を中⼼に様々な医療機関でご利⽤いただいており、今後全国への普及・拡⼤を推進していく予定だ。また、この先⾏サービスで得られた知⾒を活⽤し、開発を進めてきた「脳画像解析プログラム Braineer®」は、診断・治療フェーズにおける認知症⾒逃しを防ぐ医療機器プログラムとして 2021 年 6 ⽉に薬事認可を取得している。今回の増資により、主⼒製品である「Brain Life Imaging®」および「Braineer®」の製品強化を引き続き進める予定だ。さらに、複数のアカデミアとの共同研究を通じて開発パイプラインの製品化に向けた投資も⾏う予定だ。
認知症という⾼齢化社会における⼤きな課題に対し、健常段階の予防から発症後の病気と共⽣できる社会に寄与すべく、認知症の予防から診断まで⼀貫したソリューションをワンストップで提供することが急務であると考えている。今後も、医師の⽅々の適切な認知症診断インフラの⼀助となることを⽬指していく。
出資者のコメント
ジャフコ グループ株式会社 パートナー 北澤 知丈 ⽒
超⾼齢社会を迎えている⽇本を中⼼に、認知症への対応は世界的に重要な社会課題です。その⼀⽅で、具体的な解決策も少ない領域でもあります。Splink は⻘⼭さんを筆頭に、多様な業界から圧倒的に優秀なメンバーが集い、この社会課題に情熱をもって真摯に向きあい、データの蓄積と、プロダクトの磨き込みを着々と進めてきました。Splink が⽣み出す認知症診断の価値は、課題先進国の⽇本だけでなく、⽇本からグローバルに展開が求められる稀有なものだと感じています。⽇本発で世界を代表する企業となる事を強く期待しておりますし、引き続き JAFCO も全⼒で応援していきたいと思います。
東京海上ホールディングス株式会社 デジタル戦略部⻑ 楠⾕ 勝 ⽒
⽇本は世界のいかなる国も経験したことのない⾼齢化社会に直⾯しており、中でも認知症という⼤きな社会課題に向き合うことは⾮常に意義があると感じております。
Splink のメンバーの想いに加え、⾼い研究開発⼒、および様々な産学連携の取り組みを通じたソリューションの提供によって、この社会課題が解決に向かうことを期待しております。またこれまで当社グループも認知症領域に関する様々な取り組みを⾏ってきましたが、Splink と共に取り組みを更に加速させていきたいと考えております。
Splink について
会社名 :株式会社 Splink
本社所在地 :東京都千代⽥区霞が関 3 丁⽬ 3−2 新霞が関ビル 18 階
事業内容 :ブレインヘルスケア事業、ヘルスデータ基盤事
設⽴ :2017 年1⽉
代表取締役 :⻘⼭ 裕紀
URL :https://www.splinkns.com/
本リリースに関するお問合せ先
株式会社Splink 広報担当:飯嶋 【Mail】pr@splinkns.com