コニカミノルタ、軽量化と低線量・高画質でX線撮影をサポートするカセッテ型デジタルX線撮影装置「AeroDR swift」~薄膜フィルムのTFT採用でバッテリー内蔵1.9kgを実現~
コニカミノルタ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:山名 昌衛、以下 コニカミノルタ)は、カセッテ型デジタルX線撮影装置「AeroDR swift(エアロディーアール スウィフト)」を3月11日に発売予定。
コニカミノルタの「AeroDR」シリーズは、これまでもカセッテ型DRとして、ベッドサイド、手術室、X線撮影室内など様々な場面の撮影で活用され、そのハンドリングの良さと、高画質な性能から、多くの医療現場で高い評価をいただいている。
カセッテ型DRはCRよりも即時性や画質で優れる一方、重いことが課題とされていたが、「AeroDR swift」は即時性や高画質を維持しながら、バッテリー内蔵にも関わらずCRよりも軽量な1.9kgの質量を実現した。さらに、掴みやすいデザインにより、軽量化と合わせてX線撮影作業における医療従事者の負担軽減に寄与する。
【 「AeroDR swift」が提供する価値 】
1.軽さと持ちやすさで使用時の負荷を軽減
カセッテ型DRには片手での撮影作業や持ち歩きが多いため、軽さが求められる。「AeroDR swift」はコニカミノルタとして初となる薄型フィルム基板のTFT(薄膜トランジスタ)を採用するとともに、内部構造の最適化により、当社CRカセッテよりも軽い1.9kgの軽量化を実現した。
また、持ちやすくするためにカセッテ裏面の全周に設けているくぼみの深さを全周4mmに改良し、感染防止対策として本機をビニール袋で覆った際にもさらに掴みやすくした。軽量化とあわせて、使用後の疲労感や、カセッテを落としてしまう不安感などのストレスを軽減させることができ、医療従事者の負担軽減に寄与する。さらに、軽さと持ちやすさの向上は、X線撮影作業の効率化と、撮影に掛かる時間の短縮による患者への負担軽減も期待できる。
2.シリーズ最高の低線量・高画質を提供
DRの画質性能において、CsIシンチレータ(蛍光体)は最も重要な役割を持っている。「AeroDRシリーズ」は、CRカセッテ時代より培った独自の蒸着技術で開発したCsIシンチレータ(蛍光体)を採用してきた。
「AeroDR swift」は、CsIシンチレータの厚膜化、IC(集積回路)の低ノイズ技術、さらにX線入射面の内側を薄膜化してシンチレータに到達するX線量のロスを低減することにより、「AeroDRシリーズ」最高のDQE59%を達成した。また、センサーパネルの画素サイズが100μmと細かいので高い解像度が得られ、高DQEと合わせて低線量でも高画質な画像を提供する。
これらにより、「AeroDR swift」では、従来製品の「AeroDR Premium」に対してX線量を約25%低減させることができ、CRに対しては60%以上の低減を可能にすることで、患者の被ばく量低減に寄与する。
3.劣化しない抗菌性能で感染リスク低減に寄与
「AeroDR swift」は、外装素材のカーボンSMC(炭素繊維強化シート成形複合材料)へ抗菌剤を混練しているため、擦れやキズが発生した場合でも抗菌性能を維持することができる。抗菌性能はJIS Z 2801 / ISO22196に準拠し、抗菌製品技術協議会のSIAAマークを取得している。
コニカミノルタは、今後も医療現場と患者視点に立ったソリューションの提供を通じて、安心安全で質の高い医療の提供に貢献していく。
【 「AeroDR swift」の主な仕様 】
販売名、型式 | デジタルラジオグラフィー SKR 3000 P-85 |
製品名 | AeroDR swift 1417HL |
シンチレータ(蛍光体) | CsI(ヨウ化セシウム) |
外形寸法 | 384(W) x 460(D) x 15 (H) mm |
重量 | 1.9kg |
画素サイズ | 100/200μm |
耐荷重 | 面荷重:400kg@有効画像領域全面 2 辺支持荷重:130kg |
防塵・防水性能 | IP56 |
バッテリー種類(形態) | リチウムイオンキャパシタ(内蔵式) |
「AeroDR swift」は「デジタルラジオグラフィーSKR 3000(製造販売認証番号:228ABBZX00115000)」の呼称です。
「AeroDR PREMIUM」は「デジタルラジオグラフィー AeroDR SYSTEM2(製造販売認証番号226ABBZX00050000)」の呼称です。
2022年3月10日
【 お客様のお問い合わせ先 】
コニカミノルタジャパン株式会社 ヘルスケアカンパニー