~身体診察の在り方を変革するために~
GEヘルスケア・ジャパン株式会社(以下、GEヘルスケア・ジャパン)は2022年6月22日、ポケットサイズ超音波診断装置「Vscan」シリーズ国内累計1万台出荷達成を記念したメディアセミナーを開催した。
高齢化社会が進む中での訪問診療や在宅医療のニーズの増加と、自然災害の多い日本の災害医療への迅速な対応として、持ち運びが容易、かつその場で精度の高い検査を可能にする医療機器が求められてきた。「Vscan」は非侵襲でリアルタイムに精密な検査を実現するポケットサイズ超音波診断装置である。最新の「Vscan Air」はプローブ内に本体機能が全て搭載されており、手持ちのスマートフォンやタブレット端末を使用して超音波画像の表示や装置の操作を行うことができる。
多田荘一郎氏(GEヘルスケア・ジャパン代表取締役社長兼CEO)は、「医療を患者さんに近づけるという事を目標に掲げて製品開発や事業の推進を進めてきた。在宅医療や災害医療の現場に持ち込める医療機器は限られているため、可搬性や操作性を考慮したポケットエコー「Vscan」を使用することで様々な場面や幅広い使用者によって診療を行うことができる。今後も変わりゆく医療現場のニーズに対応できるよう、更に革新を目指していく」と今後の展望を述べた。
「Vscan」シリーズ国内累計1万台目を購入された木下幹雄氏(医療法人社団心愛会TOWN訪問診療所理事長)は、「在宅診療では患者さんから得られる情報が非常に少なく、医師の経験に頼っているところがある。「Vscan」を使用することで診療の確実性・正確性を上げることができ、また患者さんやそのご家族にエコーの画像をお見せし、安心して頂くことができる。今後は聴診器のように診療に持っていくことができるデバイスになると思う」と、「Vscan」へ寄せる期待を語った。