GEヘルスケアと熊本大学が医工融合による課題解決に向けた包括的連携協定を締結~地域課題や臨床ニーズを充足する革新的医療技術の社会実装を目指して共創を開始~

2022.11.10

 GEヘルスケア・ジャパンと(以下GE)国立大学法人熊本大学は10月25日に包括的連携協定を締結し、工学技術と融合プロジェクトの実施を目指し共創を開始すると発表した。
 同社は熊本大学と協定を結び、熊本県の医療の課題解決を目指す。

(写真左より、熊本大学学長:小川久雄、GEヘルスケア・ジャパン代表取締役社長:多田荘一郎)

 富沢一仁氏(熊本大学副学長)は熊本県が抱える具体的な問題として、山間部を中心に急激な高齢化および人工減少が進むことに加え、自然災害が多発することであると予測している。それらの課題に対し、GEと熊本大学は日本人の死因としてがんに次いで高いとされる心疾患(高血圧を除く)の一つである心不全パンデミックへの対応を上げている。医療施設や在宅などの連携をシームレスに行うための医療機器の開発やシステム構成を推進していく。また自然災害に対しては、被災者への投薬の課題の存在や、限りある医療資源の有効活用を可能にするデータ連携や通信技術の進展が必須だと考えている。

 また、植竹 望氏(GEヘルスケア・ジャパン 研究開発部)は製品の販売より、課題を正確に認知したいと考えており、熊本大学と連携することで、医学的な観点だけでなく、工学的な知見と融合することで新たな医療技術の構築・実装を熊本県からリードしていきたいと述べた。

 そして小川久雄氏(熊本大学学長)と富沢一仁氏は医療や健康づくりに関わる研究、人材育成、地域連携等について、相互に協力し、地域社会の発展に取り組みたいと述べており、企業、医学部そして工学部の三つが力をあわせイノベーションの創出、社会実装を行うと発表した。

【熊本大学について】

国立大学法人熊本大学は、教育基本法及び学校教育法の精神に則り、総合大学として、知の創造、継承、発展に努め、知的、道徳的及び応用的能力を備えた人材を育成することにより、地域と国際社会に貢献することを目的としています。
公式ホームページ:https://www.kumamoto-u.ac.jp

【GEヘルスケア・ジャパンについて】

GEヘルスケア・ジャパン株式会社は、GEヘルスケアの中核拠点の1つとして1982年に創設されました。予防から診断、治療、経過観察・予後管理までをカバーする「プレシジョン・ヘルス」の実現を目指し、インテリジェント機器やデータ分析、ソフトウェア、サービス等を提供しています。国内に研究・開発、製造から販売、サービス部門までを持ち、日本のお客様のニーズにお応えしつつ、日本が直面する医療課題の解決に取り組んでいます。日本における社員数は約1,700名、本社および60カ所の事業拠点があります。
公式ホームページ:www.gehealthcare.co.jp