日本ホームヘルス機器協会は3月2日、医療機器会館(東京都文京区)にて、超高齢社会における健康寿命の追伸とセルフメディケーションのための新たな取り組みについて、そして各メーカーの新型ホームヘルス機器について発表した。
現在、市場に存在する「健康機器、美容機器」は多くあるが、その多くは「安全性、第三者が評価するエビデンス、作用機序、品質管理システム等」が十分に担保されていないという理由から一般市場では雑品として取り扱われてしまう課題があるという。これらの対策として、日本ホームヘルス機器協会は消費者が健康に対して実行され実感のある成果を得るために現況市場の是正と新たな適正市場の形成が必要だと考え、「健康増進機器認定制度」を2018年秋よりスタートした。
日本ホームヘルス協会は販売に関して、国民が安心して家庭用医療機器や健康増進機器を購入できる「ホームヘルス機器コンプライアンスマスター制度」を実施しており、これを受講した信頼できる販売員が販売する家庭用医療機器と健康増進機器を実現可能とした。協会はメーカーのサポートのみならず、販売する企業の質の向上を目指すという。
また、日本ホームヘルス機器協会は現在、「家庭用医療機器」と「健康増進機器」を多数扱っており、認知度の向上と普及に力を入れている。昨年に告示された「家庭用遠赤外線血流促進用衣」は超高齢社会において重要項目である体の血流促進、疲労回復、筋肉のこりの緩和を目的としており、国民が抱える悩み事に大きく貢献する医療機器として厚生労働省から認められた。協会はこのような衣類形状の器具は今後「ボディメンテナンスウェア」として扱うなど、国の認める家庭用医療機器の発信体制を再構築、強化していくという。
会長である山本富造氏は協会が本年、2023年8月に創立50周年を迎えることから4月頃、産・官・学による委員で構成する「未来戦略部会」を立ち上げるとともに、「これからの50年をこれまで以上に考え、国民への発信を強化していきたい」と語った。
日本ホームヘルス機器協会→https://www.hapi.or.jp/