島津製作所は、6月から製品の包装設計を改善する「包装改革プロジェクト」を開始した。このプロジェクトでは、島津グループが取り扱う製品の包装材や包装仕様を見直すことで、環境負荷の軽減や物流コストダウンにつなげていく。なお、島津グループの物流機能を担う島津ロジスティクスサービス株式会社(以下、SLS)は、3月末に高い包装設計技術を保有するエ・ル・デザイン株式会社(以下、ELD)を買収した。今後島津製作所は、SLSとELDを中心に、開発部門や環境部門などを含めた全社的な包装改革プロジェクトを推進していく。
従来、木材やプラスチックだった包装材をリサイクル可能な段ボールに変更することで廃棄物の量を抑えることができる。また、包装後の容積を小型化することにより、島津グループ全体での積載効率を向上させ、国内外の輸送費や包装材費の削減にもつなげる。一連の取り組みにより、年間で約1億円のコスト削減効果が見込まれている。島津製作所は、中期経営計画で掲げた「脱炭素社会の構築」の実現を目指しており、グループを挙げて取り組む包装改革プロジェクトはその一環である。
SLSとELDの包装設計事例
プラスチックだった製品ガードを段ボールに変更することで廃棄物の削減とコストダウンを実現した
エ・ル・デザイン社の概要
対象会社 | : | エ・ル・デザイン株式会社 |
代表者 | : | 永野克己(島津ロジスティクスサービス代表取締役社長) |
所在地 | : | 大阪府茨木市西中条町2番30号 |
資本金 | : | 1,448万円 |
従業員数 | : | 10名 |
設立 | : | 1999年8月24日 |
Webサイト | : | https://www.el-design.co.jp/ |