富士フイルム、メディカルシステム事業のさらなる体制強化に向けて国内グループ会社を再編

2023.07.21

 富士フイルム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:後藤 禎一、以下 富士フイルム)は、メディカルシステム事業のさらなる体制強化に向けて、国内グループ会社を再編する。

 今回の再編は、メディカルシステム事業に関わる国内グループ会社を機能軸で再編成し、事業戦略立案や研究開発、販売・保守サービスの各機能をさらに強化するものである。なお、再編完了時期は2024年夏を予定している。

 富士フイルムは、中期経営計画「VISION2023」の下、重点事業分野の一つであるヘルスケアの成長戦略を進めている。ヘルスケアの成長を牽引するメディカルシステム事業では、医療ITソリューションを事業の中核に据え、世界でトップシェアを誇る医用画像情報システム「SYNAPSE」を基盤に、X線画像診断装置や内視鏡など各製品群を連携させることで、質の高い診断ソリューションをグローバルに提供している。2021年3月には、株式会社日立製作所の画像診断関連事業を買収し、富士フイルムの100%子会社として富士フイルムヘルスケア株式会社(以下、富士フイルムヘルスケア)を発足した。富士フイルムグループが有する技術・製品などを生かして、医療現場のニーズにこたえるワンストップソリューションを展開している。また2021年10月には、国内生産会社2社を統合して医療機器の生産機能を集約。生産のリードタイム短縮とコストダウンを図るなど、シナジー創出による成長戦略を推進している。今回、シナジーを最大化させ事業成長を一段と加速させるため、事業戦略立案や研究開発、販売・保守サービスに関わる国内グループ会社を再編し、メディカルシステム事業のさらなる体制強化を図る。

国内グループ会社再編によるメディカルシステム事業体制強化の内容

(1) 事業戦略立案・研究開発機能の集約

 富士フイルムと富士フイルムヘルスケアがそれぞれ有する事業戦略立案・研究開発機能を、富士フイルムに集約する。富士フイルムグループの画像処理技術やAI技術などの高度な技術と知見を融合し、製品・サービスのさらなる高付加価値化を図るとともに、研究開発から製品の市場導入や事業化までのスピードを加速させ、医療現場のニーズにこたえる製品・サービスの迅速導入を図る。

(2) 販売・保守サービス機能の集約

 富士フイルムヘルスケアが持つ国内販売機能を、医療機器などの国内販売会社である富士フイルムメディカル株式会社(以下、富士フイルムメディカル)に集約する。また、富士フイルムヘルスケアの子会社である富士フイルムヘルスケアシステムズ株式会社を、富士フイルムメディカルの子会社であり医療機器の設置や保守サービスなどを担う富士フイルムメディカルサービスソリューション株式会社へ統合し、保守サービス機能を集約する。販売・保守サービスの知見やノウハウを融合し、医療機関への総合提案力や顧客サポート力をさらに高める。

 富士フイルムは、より質の高い診断ソリューションの開発・提供を通じて、メディカルシステム事業の拡大を図るとともに、医療の質の向上と人々の健康の維持増進に貢献していく。

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富士フイルム株式会社

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