2015年9月26~30日の間で開催されたCIRSE2015の報告を、帝京大学医学部附属病院放射線科 大澤まりえ先生にご執筆いただきました!
はじめに
2015年9月26日~30日に渡り、ポルトガルの首都リスボンにて開催されたCIRSE(Cardiovascular and InterventionalRadiological Society of Europe)に参加した。
今回この場・この機会を借りてその参加印象記を自由に書かせていただこうと思う。
簡単に自己紹介させていただく。私は卒後6年目、東京北医療センターでの初期研修終了後、今年放射線科認定医を取得したばかりで、やっと専門医として少しだけ毛が生えた者である。現在は、帝京大学医学部放射線科学教室にて大学院生としてお世話になっている。
初期研修医時代に、術後大出血をおこし急変した患者をIVRで救ったある放射線科医に魅了され、現在に至っている。そんな私にとって、本学会は以前より最も参加してみたかった学会のひとつだった。京都府立医科大学の竹内義人先生に、数年前に開催されたリスボンでのCIRSEの良き思い出話を語っていただいたことが記憶に新しい。今年になり、念願の想いが叶ったわけである。
リスボンという街
ポルトガルへ行くには、日本からは少なくとも1回は飛行機を乗継ぐ必要がある。私は今回およそ17時間かけて現地へ到着した。実は往路でロストバゲージにあい、学会へ着ていくスーツはおろか着替えも何もないという状況。おまけに上司のレンタル無線Wi-Fiも使用できず、初日からちょっとしたハプニングに見舞われ、結局なんだかんだ学会に出向くことができたのは後半からであった(図1)。
学会が開催されたリスボンは、ベストシーズンなのでは!と思うような過ごしやすい気候と晴天の日々が続いた。そしてどこかノスタルジックな町並みが忘れられない。日本人の観光客はあまり多くなく、街中で日本人をみかけることは少なかった。治安は比較的良く、物価はフランスやイギリスと比べ安い印象だった(図2)。
(続きはRadFan12月号にてご覧ください!)