第3回STEMSセミナー2016 in Hawaii の参加レポートを吉田理絵先生(Hospital of the University of Pennsylvania (HUP))にご寄稿頂きました!
Live today as if you won’t wake up tomorrow.
Dream now as if you will live forever.
Don’t quit, since you’re not a failure until you fail to try.
by Dr.Junji Machi(University of Hawaii)
セミナーの後援であるハワイ大学
はじめに
"What is your dream?"
現代の日本の医療において、今私たち、医療人に求められていることは何でしょうか? また私たち一人一人にできることは何でしょうか?
この度、2016年6月30日と7月1日の二日間、ハワイ大学John A. Burns School of Medicineにおいて第3回STEMSセミナー2016 in Hawaiiが開催されました。有難いことに参加の好機を得ましたので、ここにその体験記を記したいと思います。
STEMS(Stat Tele Medical Support)とは
STEMSとはStat Tele Medical Supportの略で、迅速遠隔医療支援を意味します。今回のセミナーでは救急遠隔画像コンサルトをテーマとし、放射線科診断医、Interventional Radiologist、外科医、救命医と各診療科の医師のみならず、医療技術者、IT関連と様々な分野のプロフェッショナルが集結し、複合的な観点から画期的なセッションが行われました。
まずSTEMSの構想理念ですが、ITおよび遠隔技術を活用し、画像診断のみならず医学サポート体制の充実と各科の専門領域の垣根を越えた、相互診療支援体制の構築を目指すというお話がございました。特に救急医療における放射線画像診断の役割は、近年飛躍的にその重要性を増しております。しかしながら、一方で放射線画像診断専門医による即時読影体制は、現場の需要と供給に乖離が生じているのが現状であり、今後早急な体制の確立が望まれるのではないかという、問題提起がございました。遠隔画像診断を始めとし、将来的には総合的な診療支援体制によって、時間帯格差(業務時間内と業務時間外での)や地域間格差(医療および医学教育の過疎問題)をも解決でき、医療の質を最高水準に保つ一助になればという内容でした。IVR専門医の私個人の見解としましては、NPO法人北陸画像支援センター・金沢大学附属病院放射線科南 哲弥先生の「大学講座としての取り組み」と題したご講演では、Interventional Radiologistの若手育成に関しても遠隔技術を応用し、指導医不足のマイナー科においても、教育を受ける所在を問わず、皆に均等に学ぶ機会が与えられる可能性があることは大変興味深く拝聴しておりました。
"What is your dream?"
現代の日本の医療において、今私たち、医療人に求められていることは何でしょうか? また私たち一人一人にできることは何でしょうか?
この度、2016年6月30日と7月1日の二日間、ハワイ大学John A. Burns School of Medicineにおいて第3回STEMSセミナー2016 in Hawaiiが開催されました。有難いことに参加の好機を得ましたので、ここにその体験記を記したいと思います。
STEMS(Stat Tele Medical Support)とは
STEMSとはStat Tele Medical Supportの略で、迅速遠隔医療支援を意味します。今回のセミナーでは救急遠隔画像コンサルトをテーマとし、放射線科診断医、Interventional Radiologist、外科医、救命医と各診療科の医師のみならず、医療技術者、IT関連と様々な分野のプロフェッショナルが集結し、複合的な観点から画期的なセッションが行われました。
まずSTEMSの構想理念ですが、ITおよび遠隔技術を活用し、画像診断のみならず医学サポート体制の充実と各科の専門領域の垣根を越えた、相互診療支援体制の構築を目指すというお話がございました。特に救急医療における放射線画像診断の役割は、近年飛躍的にその重要性を増しております。しかしながら、一方で放射線画像診断専門医による即時読影体制は、現場の需要と供給に乖離が生じているのが現状であり、今後早急な体制の確立が望まれるのではないかという、問題提起がございました。遠隔画像診断を始めとし、将来的には総合的な診療支援体制によって、時間帯格差(業務時間内と業務時間外での)や地域間格差(医療および医学教育の過疎問題)をも解決でき、医療の質を最高水準に保つ一助になればという内容でした。IVR専門医の私個人の見解としましては、NPO法人北陸画像支援センター・金沢大学附属病院放射線科南 哲弥先生の「大学講座としての取り組み」と題したご講演では、Interventional Radiologistの若手育成に関しても遠隔技術を応用し、指導医不足のマイナー科においても、教育を受ける所在を問わず、皆に均等に学ぶ機会が与えられる可能性があることは大変興味深く拝聴しておりました。
修了証
社会医療法人厚生会木沢記念病院初期臨床研修医岩井亮太先生のご発表では、初期臨床研修医に対して行ったアンケート結果から救急遠隔画像コンサルテーションの意義や、また初期臨床研修医の立場として、当該科のみならずコンサルテーションを行う依頼科の、特に上級医に対しての心情や依頼を頂戴する立場としても求められる素養や環境をご指摘いただき、大変有意義でありました。
「For the Patient」の理念を共有し、日常臨床にも携わって参りたい意思を再確認させて頂いたように思います。その一方で限られた放射線科診断専門医のマンパワーにおいて、雇用形態としても、疲弊しない勤務体制を整える必要があること、つまりはSmileがSmileを呼ぶような体制が望まれると実感いたしました。Teamメンバーが相互に鼓舞しあい、Keep high-motivatedされる体制の構築が叶うことを望みます。補足ですが、本STEMSセミナーはハワイ大学の後援があり、ご参加の方には修了証/Certificateが出されます。Career developmentにおいても、本セミナーに参加させて頂いたことは私自身にとっても貴重な体験となりました。
また、本セミナーは大変国際色豊かであり、日本在住日本人医師、米国在住日本人医師、米国医師、インドネシア医師等が出席し、医療における国際水準についても活発な討論が行われました。
Science and Art of Medicine
本セミナーでの、医療の国際化について、「グローバリゼ—ションそして未来はどうなるのか?」と題した、ハワイ大学医学部外科・国際医療医学オフィス/社団法人Junior Seniorの町 淳二先生によるご発表には大変感銘を受けました。そのご発表の一つのキーワードとして「Science and Art of Medicine」というキーワードがございました。医学・医療は「サイエンス」と「アート」で構成されている、あるいは「左脳」と「右脳」を働かせる必要があると理解しても良いのかもしれません。余談になりますが、私自身の名前が「理」「絵」であり、Dr.Science and Artとニックネームを付けて頂いたことは、大変光栄でございました。
「For the Patient」の理念を共有し、日常臨床にも携わって参りたい意思を再確認させて頂いたように思います。その一方で限られた放射線科診断専門医のマンパワーにおいて、雇用形態としても、疲弊しない勤務体制を整える必要があること、つまりはSmileがSmileを呼ぶような体制が望まれると実感いたしました。Teamメンバーが相互に鼓舞しあい、Keep high-motivatedされる体制の構築が叶うことを望みます。補足ですが、本STEMSセミナーはハワイ大学の後援があり、ご参加の方には修了証/Certificateが出されます。Career developmentにおいても、本セミナーに参加させて頂いたことは私自身にとっても貴重な体験となりました。
また、本セミナーは大変国際色豊かであり、日本在住日本人医師、米国在住日本人医師、米国医師、インドネシア医師等が出席し、医療における国際水準についても活発な討論が行われました。
Science and Art of Medicine
本セミナーでの、医療の国際化について、「グローバリゼ—ションそして未来はどうなるのか?」と題した、ハワイ大学医学部外科・国際医療医学オフィス/社団法人Junior Seniorの町 淳二先生によるご発表には大変感銘を受けました。そのご発表の一つのキーワードとして「Science and Art of Medicine」というキーワードがございました。医学・医療は「サイエンス」と「アート」で構成されている、あるいは「左脳」と「右脳」を働かせる必要があると理解しても良いのかもしれません。余談になりますが、私自身の名前が「理」「絵」であり、Dr.Science and Artとニックネームを付けて頂いたことは、大変光栄でございました。
★続きはRadFan2016年9月号にてご覧ください!