GE Healthcare
RSNA2011公式WEBサイトブースマップ
South Building – Hall A 3265
South Building – Hall A 3465
South Building – Hall A 3335
Topic
-MR-
-核医学-
-Interventional & Surgery-
Surgeryのブースでは、”Hybrid OR”のコンセプトの元、 OEC9900MDを中心に、ご紹介いたします。
ぜひお気軽にブースにお立ち寄りいただき、お声をかけていただければと思います。
GEヘルスケア・ジャパン代表取締役社長兼CEO 川上 潤氏
動画インタビューはコチラ
FlashPad(X線)
Discovery PET/CT 710(PET/CT)
Optima MR450w with GEM Suite(MRI)
Discovery IGS 730(X線血管撮影装置)
Discovery CT750 HD FREEdom Edition(CT)
Centricity Radiology Mobile Access(CRMA)(PACS)
X線
X線装置のコーナーでは、昨年W.I.Pとして展示されていたFlashPadが販売ベースで展示され、FlashPadを搭載した回診車のOptima XR220や、Discovery XR656などが展示されていた。FlashPadは丈夫で耐久性に優れたワイヤレスFPD。無線はウルトラワイドバンドを使用し、安全な通信環境でデータを送受信する。
Discovery XR656は既に日本でも販売されているDiscovery XR650の後継機。
Discovery XR650と同様にVolumeRAD(トモシンセシス)、オートイメージペースト(長尺撮影)、デュアルエナジーサブトラクションといったアドバンストアプリケーションを搭載可能である。VolumeRADでは任意の断層面の画像を得ることができ、重なりあう臓器の奥など深部の状態を観察することが可能。オートイメージペーストでは全脊椎や全下肢領域をスムーズに撮影できる。デュアルエナジーサブトラクションでは2種類の異なる管電圧での撮影により、単純画像に加え軟部組織画像、骨組織画像のみを作成可能となる。今回のDiscovery XR656はFlashPad搭載のバージョンとなり、FlashPadを様々な撮影に活用することができる。
Optima XR220は同社の回診車AMX4の優れた可搬性を継続した新しい回診車。女性でもハンドリングしやすく、撮影画像は19インチのパネルで撮影後すぐに確認できるため、院内での移動・撮影のワークフローが向上する。
日本ではFlashPad、Optima XR220、Discovery XR656とも薬事未承認。
PET/CT
64列(128スライス)CTを搭載するPET/CTの新製品(日本国内薬事未承認)。PET/CTは、腫瘍の検出、ステージングにとどまらず、治療効果判定や治療の予後予測へのニーズも高まっている。
本装置には、呼吸同期を行うことでCTとPETの位置ずれによるSUV値の誤差を抑え、定量的な検査を実現する“Q.Freeze”というアプリケーションが搭載されている。4Dでの呼吸同期撮影を行ったのち、動きの補正を行いながら画像の重ね合わせを行い、フェーズごとに吸収補正も行なっていく。これにより、短時間で従来法よりもSUV値の改善が可能となった。
また、SN比の高い正確な画像が得られることで、従来法では指摘できなかった肝転移なども1度の検査で評価できるようになる。治療効果判定・予後予測への活用が期待される。
なおこの他、Molecular Imagingのエリアでは、一般非公開の特設ブース内で、現在開発中である、最新のPET/MRIが展示されていた。画像は、個別にPET/CTとMRIを組み合わせた従来のタイプで、二機を隣り合わせに設置し、トランスポーターテーブルで被検者を移動させてシーケンシャルに撮影するものであるが、開発中のPET/MRIは完全一体型の、最先端の研究用途を想定したコンセプトモデルとのこと。
MRI
“Humanizing Radiology”をコンセプトに、患者に優しい検査を実現し、医師や技師にとっても使いやすいワークフローを提供するワイドボア(ボア径70cm)の1.5T MRI。RSNA2011で公開されたバージョンでは、GEM(Geometry Embracing Method)という名のとおり、検査時の快適性が追求され、コイルや寝台部分に大きな改良が加わった。
コイルは寝台に埋め込まれている。頭部コイルはチルト機能を有し、高齢者の検査にも配慮されている。頭部コイルはオープンタイプにも付け替えられる。
寝台のマットレスは素材が改良され、背部の位置ごとに素材の硬さが異なるため、仰臥位の快適性が向上した。その他のコイルも、軽量化と柔軟性が改良されている。また、足からガントリに入るFeet First検査にも対応している。患者にとっての検査時の負担、そして技師にとっての業務の負担が様々な工夫で軽減されている点が、本装置の大きな特徴であろう。
肝臓に音波を当て、反射波をMRIで映像化して組織の硬さを評価するMRエラストグラフィ”MR Touch”(国内薬事未承認)。このMR Touchに加えて水脂肪分離技術IDEALを進化させたIDEAL IQが発表された。これにより”Fat Fraction”や”R2*(T2*)Map”の評価が可能となり、”Needle Free”をキーワードとする非侵襲的な肝臓MRI検査を提案している。
このほか、MRI検査室の総合的な快適性を提案する”Caring MR Suite”が展示されていた。照明や音楽を自由に選択でき、天井には好みの映像を流すことができる。また、コイルなどを壁内の棚に収納し、患者の目に触れないようにして室内レイアウトの調和を意識している。高齢化社会を見据え、患者に優しい検査を追求する「Silver to Gold戦略」をGEヘルスケア・ジャパン主導で発信しており、Caring MR SuiteもSilver to Gold戦略に端を発し、提案されているという。日本での展開は未定。
X線
同社の最高機種ブランド”Discovery”血管撮影装置。IGS(Image Guided System)シリーズの最上位機種となる、まったく新しい発想によって開発された革命的な製品である。FDA・CE Mark申請中であるが、日本での販売も予定しているという。
従来の血管撮影装置と全く異なる点は、床置き式でも天吊り式でもなく、装置自体が自走する点。
FPDのサイズは30×30cm。Hybrid ORのコンセプトで全身のインターベンションに対応している。
天吊り式装置ではないため、空調との干渉による気流の問題で術者の手技に影響を与えることはない。また、床置き式ではないため、術後には部屋の隅など、任意の場所に移動させることもできる。
装置上部で回転する位置ガイドレーザー照射部と、室内に張り巡らされたセンサーで、ガントリー位置を常に検出。そこから、ベッドを中心に最初に設定した17の位置に自動移動させ、位置決めが可能。従来装置にはない、フレキシブルな動きで術者をサポートする。また、20以上の新たなアプリケーションが搭載され、その1つであるWide Bore 3Dは、肝臓辺縁部などの撮影のために、オフセンターでの3D撮影が実現できるようになる。
CT
“Motion FREEdom. Calcium FREEdom.
Horizon FREE.”をコンセプトとする心臓領域の撮影にフォーカスした技術が発表された。FDA、日本薬事共に未承認。
“Motion FREEdom”の観点では、SnapShot Freezeと呼ばれる「手ぶれ補正」のような撮影法が搭載された。これは、冠動脈それぞれの動態解析(トラッキングおよび補正)を行い、あるべき位置に再構成する技術。
従来行われていた位相の選択作業自体も不要となる。またこの技術により、時間分解能向上と同等の効果を持つことになり、0.35sec/rotの1/6(約0.058sec/rot)相当、時間分解能は29msec相当となる。
“Calcium FREEdom”の観点では、心電同期Dual Energy撮影法(GSI:Gemstone Spectral Imaging)により石灰化の評価時におけるカルシウムと造影剤の分別(Material Decomposition)、モノクロマティックイメージにより心臓検査をサポート。
“Horizon FREE”の観点では、ビームハードニングの課題を解決し、CT Perfusionの正確性を向上させることで、プラークの性状評価の正確性が向上した点が挙げられる。前述の心電同期下でのDual Energy Scanにより、ブルーミングアーチファクトは大幅に抑えられ、CT Perfusionやプラークの性状評価が現実的なものとなった。
PACS
ストレージ上の画像をはiPad、iPhoneに表示させ、画像診断できるシステム。FDAを取得し、正式に「診断」に使用することが認められている(現在はCT、MRIの画像に限定)。
PACSにログインしリストから画像を選んで表示させる。iPad、iPhone端末上の画像は「表示」されるのみであり端末上にデータは残らないため、万が一紛失した場合でも個人情報が漏出することはないので安心して院外で診断に用いることができる。
iTunesよりソフトをダウンロードし(無料)、サーバ情報等を登録して使用を開始する。
MIP画像のスライス厚を変えたり、VR画像を表示したりとビューワとしての機能も充実。米国では販売中、日本では来年の発売を予定している。