【RSNA2011スペシャルレポート!】Technical Exhibit CT速報(Philips Healthcare): 舛田隆則先生(医療法人あかね会土谷総合病院)より
舛田隆則先生(医療法人あかね会土谷総合病院 )より現地速報をいただきました!

2011.11.30

RSNA2011 Technical Exhibit CT速報(Philips Healthcare)
医療法人あかね会土谷総合病院
舛田隆則

 Philips Healthcare社のCT装置IngenuityとIngenuity Coreが新しくリリースされていた。Ingenuityでは、64列128sliceCT helical pitch1:1.2 rotation time 0.4sec iDose4搭載。High pitch撮影が可能となり、体幹部で約7~8秒での撮影が可能である。Ingenuity Coreでは、64列64 sliceCTで iDose4は搭載。
 今回、CT装置の新しいハードウェアリリースは見られなかったが、豊富なソフトウェアの強化がなされていた。
 特記すべきアプリケーションの最新技術として、O-MAR(Orthopedic-Metal artifact reduction)が搭載されていた(薬事未承認)。これは、金属をある程度同定し繰り返し演算を行うことにより、Dual Energyを使用することなく金属によるMetal artifactを軽減する方法である。iDose4と併用することにより、Metal artifactを低減し、さらにアーチファクトで描出されていなかった部分を画像化することが実現可能である。
 Intellispace Portal Workstationでは、ネットワーク型での使用が実現されており、同時アクセスで10万枚程度の画像であればクライアントのパソコンやiPadで自由にアクセス可能である。また、マルチモダリティー対応となっており拡張性の高いシステム構成が構築されている。その他ソフトウェアでは、心筋の評価を目的としたソフト(Defect probability map)やplaqueのvolume評価(plaque analysis)、大腸検査を目的としたPhilips Healthcare社独自の画像表示(Colon low dose)など搭載されていた。