RSNAやChicagoについて、酸いも甘いも知り尽くしているのが“RSNAの達人”。
辻岡勝美先生(藤田保健衛生大学)に貴重な体験談、覚えておくと便利な知識・情報をご寄稿いただきました。
現地に向かう方はもちろん、今後予定されている方は是非ご一読を!
・今でも忘れられないRSNAの思い出
1989年に初めてRSNAに参加したとき、日本からの参加者も少なく、これが国際学会なんだと一人でポスター展示や各セッションに参加していました。診療放射線技師での参加もシカゴ大学に短期留学されている方しかいない状況でした。会場は今のLakeside Buildingのみでポスター展示は地下のレストランの横にありました。そのとき、会場にあった翌年の演題申込みを1枚もらってきたことが、それ以降の私のRSNA参加のきっかけになりました。
・RSNAに参加するメリット
今でも研究の面白さは独創性だと思っています。世界の研究の方向性を知るとともに、自分の研究の独創性を確認する。これが私のRSNA参加のポイントです。
・体験したトラブル
恥ずかしい話ですが、列車を乗り間違えました。RSNA開会の前日、ポスターを持って列車で会場に行こうと思ったのですが、MetraでなくSouth Shore Lineという列車の乗ってしまいました。同じ線路に2つの会社が走っていたんですね。その列車、オハイオ州まで行く長距離列車でした。結局、車掌さんにお願いしてMcCORMICK PLACEで臨時停車してもらいました。
・毎年RSNAで楽しみにしていること
私の専門であるCT(physics)のセッションでどのような発表があるか、特に注目しています。あとは、日本の若手診療放射線技師が多く参加しているのを見ること、これも楽しみです。
・先生にとって、RSNAとは?
口述発表(Scientific Exhibits)は研究の内容をリアルタイムで体感できるので一番好きです。セッション後のロビーでの情報交換は日本と同じです。ポスター展示は電子ポスターになってからなかなか見づらいですね。やっぱり、従来のポスターで一気に見たいと思います。古いんでしょうかね。
・気になっている海外の放射線科医
ドイツのErlrangen大学のDr.Kalender、MayoのDr.McCollough。私と研究内容が似ているからです。
・今年の注目している演題
多分、CTの逐次近似再構成の演題が多く発表されるでしょう。その評価法と利用方法に注目しています。
・RSNAに演題登録をする際に気を付けるべき点
やはり、研究の新規性をアピールすることが大切と思います。これまでの問題点と、その解決策について明確に記述するように気をつけています。
・ポスター発表の際に注意すべき点
1枚目、2枚目で研究の内容を簡単に説明することが重要だと思います。これは、演題申込みのうちから考えておきます。
・おすすめ観光スポット
ベタですが、シアーズタワー(ウィリスタワー)。103階の展望台には空中に突き出した全面ガラス張りのBOXがあります。
・ショッピングスポット
MACY’S(旧マーシャル・フィールズ)でしょう。ここにあるFRANGOのミントチョコレートはお土産に最適です。普通のミントチョコレートよりも日本人好みということです。お土産にはかさばりますが、キャラメルポップコーンもお土産に。
・おすすめレストラン
ピザならUNOやGIORDANO’S、ステーキならCARSON’SやOUTBACK、手羽先(Chicken wings)ならHOOTERSですね。プライムリブのLawry’sは高級なので遠慮しておきます。レストランではないのですが、会場のレモネードは美味しいです。
・持参すると便利なグッズ
最近は学会情報がiPhoneで得ることができます。あとは、プログラム用の付箋紙、これがないと大変です。
・おすすめのホテル
シャトルバスを利用しやすいCongressやHilton and Towerはおすすめですね。TravelodgeはCongressに近くて会場に行くには便利。