X線
高画質と被ばく線量の低減、高いスループットを両立させたデジタルラジオグラフシステム「FDR Acselerate」(FDA取得済み。日本では、発売未定)。
本製品は、Tomosynthesis撮影に対応している。X線管球を動かし撮影した連続断層画像によって、ボリュームデータを得る画像技術。例えば、手の骨折診断では、さまざまな角度から撮影を行わないと、骨と骨の重なりに骨折線が隠れてしまい、正確な位置を把握できないことがある。Tomosynthesisによる画像を使うことで、より診断に役立つ画像が得られる、必要以上の余計な検査を省けるといったメリットがある。
また、Energy Subtraction機能も搭載している。高電圧・低電圧の画像を瞬時に撮影し、透過率の違いから差分を行う技術。同社がCRで培ってきた技術で、骨成分を消去した軟部の画像や、軟部成分を消去した骨部画像など、診断に役立つ画像を提供してくれる。
ワークステーション
本製品は、マンモグラフィ専用のワークステーション。そのコンセプトは「Fast & Smart」となっている(FDA未取得、薬事承認済み)。
世界最小画素50μmのデータを扱いながらも、使用者にストレスを感じさせない表示スピードの早さが本製品の特徴のひとつ。マンモグラフィ検診では1日に何百という症例を短時間で読む必要があるが、使用者のオペレーションについていけるスピードを実現した。
画像処理技術を活用した「高速経時差分」機能でもそのスピードが生かされており、画像の位置合わせやズームを行ってもまったくDelayが発生しない。
マンモグラフィのレポートに付くシェーマは、通常単一のものを使用するケースが多い。本製品は独自の認識技術を搭載しており、患者自身の辺縁部やニップルの位置、胸筋を自動認識しシェーマを作成してくれる。レポート作成時に必要となるクリックを減らすための各種施策など、使用者の意図を組んだ認識機能も、本製品の特徴といえる。
また、読影の際に役立つ機能のひとつとして「シャッター」機能があげられる。読影者が集中して読みたい箇所を明確にする機能となっており、胸壁などを自動認識し、より読影しやすい画像表示を実現した。
富士フイルムメディカル株式会社企業情報