Siemens Healthcare

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製品情報

超音波

ACCUSON Freestyle

 RSNA2012、Siemens Healthcareブースでは、ポータブルの超音波診断装置「ACCUSON Freestyle」が公開された。本装置のプローブはワイヤレスとなっており、プローブ上で一通りの操作が可能。ポータブルの診断装置とワイヤレスのプローブによるシナジー効果が得られ、あらゆる問題の解消と幅広い活躍の場が想定されている。オペ室においては、プローブのケーブルが患者に触れることがないため、感染症などの心配がなくなる。装置の立ち上がりの時間が20秒程度なので、汎用性と専門性の両方を兼ね備えた装置となっている。
 装置とトランスデューサーの間ではiPhone約10個分のデータ量が送受信されており、常にベストシグナルを探すため、データ通信の安定性は非常に高い。
 装置本体はバッテリー駆動で1時間のスキャンが可能で、立ち上がりの時間は20秒となっており、電源を入れてすぐに撮影することができる。
 診療開始時に、装置にプローブを認識させると他の信号を遮断するため、他の装置からの干渉を受けることがなく、例え同じプローブが隣にあっても安定して使用することができる。
 グローバルリリースは来年の4月から6月を予定。日本では薬事未承認だが、グローバルでの発売に合わせての展開を目指しているという。

 

ワイヤレスのプローブ

 

ACCUSON Freestyle

CT

SOMATOM Definition Flash / SOMATOM Perspective

シーメンス社のCTはSOMATOM Definition Flash(第3世代2管球型CT、Stellar Detector搭載、128列×2)、SOMATOM Perspective(コンパクト型64列CT)が実機展示されていた。
 

SOMATOM Definition Flash

 

SOMATOM Perspective

 
SOMATOM Definition Flashには、同社開発の「Stellar Detector」が搭載されている。これは検出器システムのノイズを極限まで低減するために半導体、アナログ/デジタル変換器などの電子部品や接続回路をフォトダイオードに蒸着させることにより実質的にアナログ伝送回路を排除した最新のディテクタである。
 

 
SOMATOM Perspectiveの側面。設置スペースは最小18.5m2(16列CTと同程度のサイズ)。非常に薄型でコンパクト。SOMATOM Perspectiveは、現在日本で18台の導入がある。64列CTの臨床メリットを求めているが設置場所やコスト面で課題を抱えているような、中小規模の医療機関へのニーズが高い。
 

 
同社は、低線量被ばく撮影について「Right Dose」という新たなコンセプトを掲げている。
単純に線量を下げて撮影するだけではなく、被ばく線量の最適化・低減化を目指したソリューションを今後も提供していくことをアピールしている。
 

MRI

MAGNETOM Prisma

 RSNA2012で初公開となった3.0T MRI装置。頭部の画像診断における研究用途に向けた装置で、日本での発売は未定(薬事未承認)。
 

 
 受信コイルについては64ch Head Neck Coil,18ch Breast Coilなど、新しいコイルがリリースされている。
 

 
 MRI関連の新たなアプリケーションとしては、syngo ZOOMi(パラレルトランスミット対応の画質改善アプリケーション)を用いた局所励起撮像法のほか、歪みのない拡散強調画像としてsyngo RESOLVE、iPAT2 & CAIPIRINHA(Dixion法による画質改善と撮影の高速化アプリケーション)、インプラントによる局所磁化率の低減を可能としたsyngo WARPなどが発表された。
 

 
 従来機種であるMAGNETOM AvantoやMAGNETOM Verioをアップグレードして、MAGNETOM SkyraやMAGNETOM Aeraと同等スペックの装置にするアップグレードシステムの提案も発表されていた。リプレースよりも価格を抑えられ、ダウンタイムも少ない、というメリットがある(薬事未承認)。
 

ブースインフォメーション

Siemens Healthcare社企業情報


●基本情報
○ブース:Lakeside Center , Hall D # 1645,# 831,# 645