大田英揮先生(東北大学放射線診断科)より現地レポートを頂きました!
【RSNA2013 On-Site Report!】『Quantitative Imaging』
東北大学病院放射線診断科
大田英揮
様々な領域にて、画像情報の定量化が試みられるようになってきています。体積計測をはじめとする解剖学的な定量化、灌流画像などをはじめとする機能的な定量化といったものが代表的ですが、研究の領域から臨床応用の領域にめざましく移行してきている領域です。
機器展示においても、CTやMRI機器の各社が様々な臓器における定量化を前提とした画像を数多く展示していました。教育セッション、サイエンティフィックセッションともに、定量化に関する発表があり、各領域を通じて発表数が増えてきている気がします。私の関わっている心臓、血管領域においてもT1 mapping や、いわゆる4D flowを用いた血流解析の臨床的な発表が見受けられました。日常臨床における”eye ball”による画像診断に加え、より客観的なデータを扱う機会が、放射線科医には今後増えていくことと思います。定量化画像の解析には、一般的に時間のかかる傾向がありますが、post-processingを含めて簡便化が期待されます。
* 写真は、東北大学の高木先生とともに、彼のポスターの前にて撮影しています。ラフな格好ですが、貼り付けた直後のためです。
編集追記:ポスター展示されている東北大学の高木先生は、Certificate of Merit部門でRSNA2013 – 99th Scientific Assembly and Annual Meeting Award Winnersを受賞されました!
今年度の日本人受賞一覧はこちらからどうぞ! http://greenwalrus5.sakura.ne.jp/wp/rsna2013/32722/