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その他
●RSNA2014 GE Healthcareブース記者会見/乳腺疾患と画像診断への取り組み Jeffrey R. Immelt会長のメッセージ
CT
「高分解能(画質)」「高速化(スピード)」「カバレッジ(撮影範囲)」という要素をすべて最高レベルで達成しているRevolution CTがRSNA2013で初公開され、日本のITEM 2014でも正式リリースされたことは記憶に新しい。また、日本でも9月に発表された「Revolution GSI」「Revolution EVO」の2機種がRevolution Familyとして加わり、RSNAでは今回が初公開となった。
16cmのカバレッジを持つGemstone Clarity Detectorはコーンビーム特有のアーチファクトを防ぎ画質劣化を抑える構造。散乱線除去のための3Dコリメーターは非常に細かいスリットが格子状に並んでいる。ガントリのスリップリングは完全非接触のスパイラルグルーブベアリング(SGB)を採用し、電気ノイズを25%削減、回転速度0.28sec/rotを実現している。再構成アルゴリズムはASiR-Vを搭載。
Revolution CT
Revolution GSI。その名の通り同社のデュアルエナジー機能GSI(Gemstone Spectral Imaging)による物質分別や仮想単色X線画像などといった高度な検査を臨床のルーチンで使用できるように進化させ、さらにワークフローの改善が施されている。
Revolution GSI
「Clarity Detector」と「ASiR-V」を搭載したRevolution EVOは、ノイズ低減に最大限フォーカスして開発されている。特に画質の良さにこだわり、ルーチン検査でも分解能の高い画像を提供し、医療現場におけるCT検査の価値を高めることを目指すコンセプト。低管電圧撮影における造影剤低減、82%被ばく低減(当社比)を実現し、患者さんにもやさしい。また、Optima660から継承され使いやすさに定評があるExtream Displayは日本ならではの開発のこだわりが込められており、CT操作に慣れていない方でもタッチパネル操作で的確な検査が実現できるソリューションを搭載。40%の検査効率向上(当社比)を実現したという。
Revolution EVO
MRI
RSNA2014では”SIGNA Returns”をテーマに、SIGNAブランド3機種を新たに発表したGE。3.0T MRI SIGNA Pioneerは日本のGEヘルスケア・ジャパンが開発し、グローバル展開をしている最新機種である(FDAおよび日本薬事未承認)。
ハードウェアの開発においては、高齢者にやさしく、省スペース・省エネという、日本ならではのこだわりが随所に凝らされている。寝台は最低高50cmまで下げられ、寝台の可動幅が従来機種より13cm広がっており、被検者と技師の負担を軽減。ボア径は70cmで、LED照明が組み込まれており圧迫感を感じさせないようにボア内を明るく照らしている。また、設置スペースは最低29平米。シングルキャビネットを採用して機械室もコンパクト化を図っており、同社の従来1.5T MRIと比較してもより省スペース化を実現。また、省エネにも配慮され、消費電力は従来3.0T MRIと比較して約50%減。
寝台の可動幅が従来機種より13cm広がっている
また、SIGNA PioneerにはMAGiC(Magnetic Resonance iMage Compilation)と呼ばれる革新的なアプリケーションが搭載されている。これは例えるならばマルチフォーカスカメラのように、1回の検査で6つのシーケンスの画像を後から画像処理で得ることができる機能。頭部検査ではT1WI、T2WI、STIR、T1FLAIR、T2FLAIR、プロトン密度強調、の6つのシーケンスを1回の撮像で作り出すことができるため、従来15分程度の検査が約5分にで完了することになり、検査時間の大幅な短縮が可能となる。
アプリケーション側で後から画像のTI、TE、TRの延長・短縮を、ウインドウ処理のようにマウス操作で自在に調整でき、調整した画像からプロトコールを逆に設定することも可能である。
画像診断ITソリューション
統合画像管理・参照システム「Centricity Clinical Archive」(CCA)は、院内の医療情報を一元管理し、医療情報を共有するためのPatient Infomation Viewer。紹介状や心電図、写真など、Non-DICOMのあらゆる医療情報を本システムで一元管理。画面上に時系列に並べたレポートとDICOMデータを同時に展開できる。一つのワークフローで完結できることが最大の特長。
RSNA2014で公開された最新バージョンでは、レポートと画像の連携を強化。サムネール右上に鎖のマークが付いているものは、レポートと画像が紐付けられていることを示しており、クリックすると両方のファイルが画面に同時に表示される(選択するとマークは青色に変わる)。
X線
Discovery IGS 740はハイブリッド手術室内を自在に動く、自走式高性能治療支援装置。
日本国内では、1号機が奈良県の高井病院にて稼働を開始している。
床置き式、天吊り式の双方の利点をあわせた設計となっており、ワイドボアCアームを搭載。ハイブリッド手術室の自由度をあげる。
術前のCT撮影による3D画像をアンギオ装置で3D撮影をすることなく、透視画像と重ね合わせることができるため(InnovaVision機能)、術中の造影剤による3D撮影が不要。患者・術者ともに被ばくの低減を図ることが可能になっている。
装置上部で回転する位置ガイドレーザー照射部と、室内に張り巡らされたセンサーで、ガントリー位置を常に検出。そこから、ベッドを中心に最初に設定した17の位置に自動移動させ、位置決めが可能。自走式により、照明や送風装置などの干渉がなくなる上、施術の途中で装置をいったん退けても、作業完了後また同じ位置にきちんと戻っていってくれるなど、フレキシブルな動きで術者をサポートする。
位置ガイドレーザー照射部
超音波
Invenia ABUSは随所に組み込まれたカーブ、カラフルなアイコンが非常に優しい印象を与える機種だ。解剖学的な視点から解析した「Reverse Curve」を採用しており、患者ごとの胸部の形状に自然にフィットするだけでなく、照射角度も計算されているため画質の向上にも一役買っている。また、スキャンヘッドも3段階の圧迫レベルがボタンで選択可能で、患者にも操作者にもやさしい設計となっている。
スキャンは、1タッチの簡単操作で、フルボリュームでの乳房スキャンが可能。イメージング・プロセスも自動最適化されるため、操作者ごとのばらつきが出ず、常に髙い検査精度と再現性が見込める。
乳房に直接接する圧迫板には、付け外し(使い捨て)のメンブレンフィルターが付属している。
マンモグラフィ
デジタルブレストトモシンセシスの新技術であるSenoClaire(セノクレア)は、従来のマンモグラフィの課題であった「デンスブレスト」の視認性を向上させ、要精検率の低減を目指して作られている。
高DQEフラットパネル、マンモグラフィーでは初の逐次近似法ASiR DBTを採用した画像再構成法を採用したことにより細部までクリアな画像が得られることに加え、特許をとったX線管球はデンスブレストの撮影に有効なロジウム陽極を有し、従来よりも軽量。その管球を使いステップ&シュートを採用したガントリーコントロールにより約25度の首振りで9回の曝射を行う。
従来のマンモグラフィ装置と同じ程度の被ばく量で、診断に必要な精度の高い画像を短時間で撮影し、「やさしい」検査の提供を目指している。
米国では10月初旬にFDA取得を取得したばかりだが、現在までの2ヶ月ですでに北米市場で80台の受注があるという。米国においては乳房トモシンセシス検査のニーズの高さが伺われる。
SenoClaire(セノクレア)
通常撮影およびトモシンセシスの付け替えブッキー台を保管する専用カート。
付替え用途の多い米国のニーズに合わせたソリューション。
ビューワ
Healthcare ITの領域では、「生産性の向上」をテーマに掲げたソリューションを展示していた。RSNA2014では読影ビューワ「Centricity Universal Viewer」の最新バージョンが公開。Integrated Registration機能が追加された。これは撮影日の異なる画像を比較表示する際、自動的に高精度で非剛体位置合わせを行う機能で、読影医の作業負担軽減が図られている。
また、ユーザの好みに合わせた初期画像配置を学習するアルゴリズム「スマート・リーディング・プロトコル」や2Dと3Dの同時画像表示などを搭載。日々、大量の画像データを効率的に読影するためには大きな貢献を果たす、使い勝手と効率を追求した様々な特色を有するビューアである。アジャイルソフトウェア開発の手法で、ユーザの意見を吸い上げバージョンアップしていく点も特徴の一つ。
●基本情報
特設ページURL:
http://www3.gehealthcare.co.jp/ja-JP/Events/RSNA2014
ブース情報:
#4039, South Building, Hall A
■Senographe Essential
Senographe Essentialは、通常の2D検査はもちろん、縦横からのアプローチが可能なBiopsy*や造影マンモグラフィ(SenoBright)*、デジタル・ブレスト・トモシンセシス(SenoClaire)*も可能なマンモグラフィである。2014年8月末にFDAを取得したデジタル・ブレスト・トモシンセシスSenoClaireは、2Dマンモグラフィと同等の線量で、診断に必要なより精度の高い情報を適切な検査時間で取得することができるため、受診者の負担が少ない“やさしい”検査を提供する。 *オプション
<薬事情報>
SenoBright、SenoClaireは下記オプション。
販売名称:セノグラフ2000DSシリーズ
医療機器認証番号:21600BZY00218000
Senographe Essentialは、上記医療機器の類型「2000DS-S Essential」