森谷聡男先生(アイオワ大学放射線科)より現地レポートを頂きました!
【RSNA2014 On-Site Report!】
アイオワ大学放射線科
森谷聡男
11/30の日曜日の夕方に行われたRSNA2014のImage Interpretation Sessionについて報告致します。
全米と英国から5人の著名な放射線科医(骨軟部、乳腺、胸部、腹部、神経) が発表者として選ばれ、10例の症例が振り分けられた。症例1は17歳女性、左膝痛、単純写真で硬化性変化、MRIで骨新生がみられ、年齢と合わせ診断はLow grade central osteosarcoma。 Osteoblastoma like osteosarcomaが鑑別に挙げられた。2例目は肺移植後の中年女性、既往歴に惑わされず診断はSolitary intraductal papilloma。症例3 Anti-NMDA receptor encephalitis典型例。症例4 Transvaginal laparoscopic cholecystomy後のSpilled gallstone abscess。Ovarian teratomaと紛らわしい。既往歴なしに鑑別に挙げたのは見事。症例5 Pulmonary extramedullary hematopoiesis。 Tc99mコロイドがKey image。 症例6 鎖骨のGorham’s diseaseで典型例。症例7 Malignant phyllodes tumor 辺縁不整、嚢胞性変化、PET陽性より悪性。症例8 Subacute progressive ascending myelopathy 既往歴(1か月前に交通事故)なしに鑑別に挙げたのは見事。10%で脳幹に達すると致死的。症例9 Epithelial hemangioendothelioma Capsular retractionが特徴。症例10 Ehlers-Danlos type 4に伴う気胸、嚢胞性変化、肺出血。先天性股関節脱臼の既往がポイント。