バッテリー交換タイプのDR方式・カセッテサイズデジタルX線画像診断装置のなかで現在世界最軽量を誇る同機は、マグネシウム合金や、シェル構造を採用して、軽くて、丈夫なモデルを実現した。(バッテリー込みで14×17サイズが2.6kg、17×17サイズが3.2kg)
そのほかにも、独自の抗菌コート技術「HYDRO AG(ハイドロエージー)」を用い、世界で初めての「抗菌仕様」のX線画像診断装置となっている。
また機能面も向上しており、新開発のノイズ低減回路を搭載し、心臓や縦隔部などの画像の粒状性を向上させ、従来より鮮明に描出する。
さらに、内蔵メモリに最大100枚の画像を保存できる「メモリモード撮影」機能を標準搭載し、撮りだめが必要な場面でも「コンソールレス運用」が可能となっている。
Virtual Grid(バーチャルグリッド)
Virtual Gridは、X線とデジタル画像に対する解析技術を組み合わせた独自の「散乱線推定技術」を用いて、グリッドの持ち運びや入れ替えといった手間を軽減した画期的な機能。グリッドなしでも画像のコントラストと粒状性が向上し、CD方式のデジタルX線画像診断装置と比べ、25%のX線量で高画質な画像が得られる。
右:グリッド未使用/バーチャルグリッド処理をした画像、左:グリッド未使用の画像