【RSNA2014 On-Site Report!】大村知己先生(秋田県立脳血管研究センター放射線科診療部)Part.3

RSNA2014 Report:Expart's Prompt report
2014.12.03

大村知己先生(秋田県立脳血管研究セ ンター放射線科診療部)より現地レポートを頂きました!
 
【RSNA2014 On-Site Report!】
地方独立行政法人秋田県立病院機構秋田県立脳血管研究セ ンター放射線科診療部
大村知己

 

今日はphilipsのブースでspectral CTの展示を見学しました。昨年のRSNAで発表済みですが、アメリカにおいて薬事が取得され販売が決まったようです。2層の検出器でエネルギーを弁別する方式であるため、2管球、switchingでみられた、タイミングや位置ずれが回避され、より精度のよいdual energy技術であると思います。
CTのセッションではspectral detector CT(SDCT)のプロトタイプによると思われる臨床評価の検討が報告されました。胸部、腹部、骨盤、CTA、脊椎において、高仮想エネルギー画像、低仮想エネルギー画像、ヨード画像、仮想非造影画像、実効原子番号画像、などを放射線科医が臨床所見、アーチファクト、画質について評価をした結果、それぞれにおいてよい結果が得られたとの事でした。特にアーチファクトの低減に優れ、血管構造の画質改善効果が大きいようです。
他メーカでも方式は異なるものの、1回転データからdual energyという発想が展示されていましたし、1回転データによる効果は大きいということになるのでしょうか。日本における今後の動向が期待されます。

 

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