11月29日(土)の成田国際線は霧が立ち込め,出発が2時間から最高4時間の遅れになり,いつもより遠く感じるシカゴになってしまったが,そんな思いも会場になっているマコーミックプレイスに着くとやはりRSNAである。
開催初日(11月30日)のオープニングセレモニーで100周年を迎える大会長のReed Dunnick先生は会長講演で「技術革新と患者へ向き合うことが、次の100年間も放射線学にとって成功する手助けになるだろう」と語り,更に「レントゲン博士が放射線を発見して以降,我々放射線関係者は,現在までに行ってきた研究と発見が患者中心の診療に大いに貢献し,更にRSNAと放射線学が世界へ向けて良い位置に立つだろうと確信している」と述べ,6つの要素(未来に向けての変化と適用,次の時代の研究者を育成,画像診断と治療技術を探求する放射線科医への教育と養成する方法を見つけること,才能や大きなヒラメキが持てるような財源,放射線科と他の部門との垣根を越えての関係や相乗効果の提案,広範囲にわたる公共部門への方針をつくること)を上げ,そして画像メーカとの強い関係を継続していくことが「キーポイント」と結論づけた.
そのあとの特別講演ではNIH(国立保健省)のCollins先生が「バイオメディカルの研究を回復させることが保健医療の未来を活性化するである」と頭部疾患を例に挙げながら述べた。
大会長のDunnick先生は見るからに紳士的で、派手な演出を期待していた参加者にとっては、ちょっと物足りないオープニングであるが、100回を積み上げてきたRSNAの古い写真がとても印象的であった。
大会長のN. Reed Dunnick先生