11月30日のオープニングセレモニーが終わると一斉に、リフレッシャーコースをはじめ各プログラムが始まった。時差ボケが残っている中で、午前8時30分からスタートするプログラムは、英語に対する集中力の持続も伴い、かなりの体力が必要である。日常の生活から離れた学会参加は、リラックス出来るものであるが、RSNAはそれを許してくれそうもない。シカゴ・RSNAという独特の雰囲気が唯一の「楽しみ」である。今年の機器展示はいつものようにグランドコンコースをはさみNorth Building、South Buildingの2か所で行われ、参加企業は700社余りといわれている。初めて参加した頃(2005年)頃は1000社を超えていたと思われるくらい沢山の展示があった。今はある程度の基準を設けているのか、ブース間が広く感じてしまう。その中で東芝のブースがいつもより広い面積の印象を受け、逆に地元でもあるGEがちょっと寂しい規模に見えた。CTを中心に各社を回ってみると前回のRSNA、JRC等のインパクトが感じられないのは私だけだろうか。それとも100周年という記念大会で過大な期待をしてきたためだろうか。とにかくワクワクするような話題が少ない。その中でシーメンスの新しいSOMATOM Definition Edgeは、「Twin Beam Dual Energy」という1管球で2つのフィルタ(Snすず、Au金)を取り付けたCTを展示している。これにより低濃度の腫瘍(肝臓)などに仮想非造影像からヨードマップ像を画像化している。
「Twin Beam Dual Energy」管球