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X線
フラットパネルディテクタ搭載型のデジタルX線一般撮影装置「DigitalDiagnost Release4.1」。剛性が向上した「SkyPlate2」、胸部限定でグリッド装着時と同等のコントラストを実現した散乱線処理技術「SkyFlow」が進化し、全身のグリッドレス撮影が可能となった「SkyFlow plus」、そして3枚のディテクタを搭載可能なハイエンドソリューション「DigitalDiagnost high performance room」を公開した。立位、臥位、軸位全ての撮影をフラットパネルディテクタを用いて効率的に行うことができる。また、立位撮影の困難な高齢者や小児に対しても寝台の配置を変えることで、簡単でスムーズな撮影が可能である。
多目的撮影の様子
高齢者や小児に寝台の配置変更によるスムーズな撮影
CT
今回、実機展示されたCTは「IQon Spectral CT」。
同機の最大の特長は、Dual Layer Detectorと呼ばれる2層検出器である。
2層検出器は1つのエネルギーをディテクターで2つに分離する方式のことで、生データが常に低エネルギー/高エネルギーに分離されて格納される。
これにより、従来の撮影方式のまま、後から必要に応じてDual Energy解析が可能となる。
ブース展示では、実際に120kV撮影に加えてDual Energy解析を行ったデータもモニタで紹介されていた。
日本では薬事未承認だが、海外では臨床データが出始めている。
通常のCTによる撮像と違いがあるわけではないので、被ばく低減の技術も従来通り使用できる点も大きなポイントだ。
超音波
MRI
MRIでの今回の注目はScanWiseと呼ばれるソフトウェアと、脳神経領域に特化したアプリケーション「Advancing neuro applications」。
ScanWise
ScanWiseは、ペースメーカ等の体内埋め込み型器具を使用している患者に対し、あらかじめその患者のデータを入力しておくと、ソフトが自動で情報を解析、プロトコルを決めるというものだ。これにより、従来は診療放射線技師が手で調節していたところが自動でできるようになる。
今後増えていくと予想されるインプラントの患者に対応するためのソフトウェアだ。
傾斜磁場の強度の最大部分に対するペースメーカ等の制約を入力、局所の熱量に対する制限も入力を設定し、追加で記入する情報があれば入力をすれば、撮像シーケンスが自動でカスタマイズされる。
より簡便かつ安全に、検査が可能となる。
Advancing neuro applications
脳神経領域に特化したアプリケーションは、Multi-Band SENSE、CINEMA、Black Blood、Neurographyの4つ。
Multi-Band SENSEは時間短縮のためのアプリケーションで、、これまで脳の画像を1回につき1スライスの撮影で取得していた画像が、1回につき2スライス、4スライス、6スライスの画像が同時に取得可能となる。特に機能MRIなど、通常で5分以上かかっていた時間を短縮できるようになる。
CINEMAは血液の流れてくる様子を動態的に捉えることができるアプリケーション。1回のスキャンで血管を動的に捉えられ、かつ目的の血管を動画で捉えることが可能になる。
Black Bloodは、血管内の血液の信号を黒く落とすことで血管壁の評価を正確に行うアプリケーションである。
これによって血管と腫瘍の判別が可能となり、動脈瘤などの診断の向上にもつながる。
Neurographyは神経叢を描出するアプリケーションで、空間分解能が高い点が特長である。神経の細かい狭窄によって病変も拾うことができ、これまでよりも正確な診断ができるようになる。
発売予定は未定だが、同社の主力装置である「Ingenia」シリーズをはじめとして1.5T、3.0Tの機器に順次導入していく予定であるという。
会場では「Ingenia 1.5T S」の実機が展示された。
PHILIPSヘルスケア企業情報
○PHILIPSヘルスケアURL:
http://www.philips.co.jp/healthcare
○ブース:
6736,MS46,MS47,MS48,MS52,MS53,MS54,MS57,North Building, Hall B
1)「この製品は見逃せない!! RSNA2015」
IQon Spectral CT (国内薬事未承認品) Your CT world, now in living color
検出器を2層構造としたIQon Spectral CTは全ての検査でSpectral解析が追加可能です。 空間的にも時間的にもズレの無い正確な情報を得られる2層検出器方式では追加撮影や被ばく線量を増加させることもありません。今までと何も変えることなく120kVで撮影された情報から再構成の追加だけでSpectralデータが得られます。IQon Spectral CTが新たなCT画像診断の世界を切り開きます。
Vereos PET/CT (国内薬事未承認品)
自社開発による Digital-Silicon Photomultiplier 検出器の搭載で、 Time-of-Flight スキャナの時間分解能 は 325 ピコ秒を達成。診断用 128スライス CT 装置も配したこの全く新しいハイブリッドシステムは、空間分解能、感度、SUVの定量性も約2倍(従来比) に進化 している。分子イメージング診断 装置には、微細病変の早期発見~確定診断、治療効果予測や判定、生体バイオマーカーとしての機能画像診断の役割だけでなくTheranosticsと呼ばれる診断と治療の融合的な側面も求められている。これまでの画質、被ばく、定量性のトレードオフを打破し、患者様個々の状態を最適に反映した個別化医療の実現を新次元融合画像がサポートします。
(2)基本情報
○URL:http://www.philips.co.jp/healthcare
○Booth #6736
(3)ブース情報
“Reinventing Radiology”
101年目を迎えたRSNAで、次の100年に向けて、人々が健康な生活を送れるような社会づくりに貢献するという考え方のもと、「ラディオロジ-の再発見」というテーマを掲げました。
1.放射線科医に対して
画質の向上、ワークフローのシームレスな改善を実現します。
2.病院に対して
放射線科が臨床面および経済面で、全ての医療ネットワークの中でより成果をあげていけるようにします。
3.患者様に対して
診断から治療までの時間を短縮し、患者様により情報をお渡しして、適切な治療ができるようにします。
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