http://www3.gehealthcare.co.jp/ja-JP/Events/RSNA2015
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PACS
GEが進める超高齢社会向けの医療ソリューションの開発・提供を図る「Silver to Gold(シルバー・トゥ・ゴールド)」戦略の第一弾となる製品「Centricity Universal Viewer」の最新バージョンが展示にて紹介された。
マルチモダリティで使用できるビューアであり、ワークステーションのアプリケーションを統合することで、2D画像と3D画像を同じビューワ上に表示、ビューアの1機能として3Dアプリケーションが利用でき、少ないクリック数での各種アプリケーションの起動、血管の描出や解析を自動で行えるなど、使い勝手や作業効率の向上が図られている。
既に提供されている5種類のアプリケーションに追加して2016年には14種類が新たに追加される予定であり、総合的な読影が可能となっていく。
「GE Health Cloud」は画像データの共有やコミュニケーションを通じた画像診断に対する所見や依頼内容の伝達などのコミュニケーションをクラウド上のプラットフォームを通じて行えるサービスである。
日本での提供予定は未定だが、アメリカ2016年4月以降にリリースをする予定。
ビッグデータを活用したデータ収集、「Virtual Meeting」というアプリケーションによる地域を超えたコミュニケーションの実現が可能となる。
MRI
「SIGNA Pioneer」は3TのワイドボアMRで、撮像技術オプションの「MAGiC(MAGnetic resonance image Compilation)」や、世界初の音のしないMRI検査を可能としたMR技術「SILENT SCAN」が搭載されている。
97chの画像の融合により信号強度の均一性が向上している。
また、最小設置スペースが29平方メートルと、1.5Tからのリプレースも可能である。
「SIGNA Explorer Lift」は、これまで使っていた既存のSignaについて、マグネットを流用するかたちで他のコンポーネントを新しくリニューアルするプログラム。SIGNA Explorerで採用されているワイドフレアのガントリカバーに交換することで外観も一新、SIGNA Explorerに生まれ変わる。
日本での提供名は「SIGNA Explorer Newgrade」。
既設のマグネットを残すので初期投資を抑えられ、消費電力の削減を追求したハードウェア設計によってランニングコストの削減にもつながる。
新しいアプリケーションが追加されることで、検査の質が向上、装置性能が向上することで、検査時間の短縮も可能となる。
日本では薬事未承認だが1.5TのSIGNA Voyagerの実機も展示された。
3.0TのSIGNA Pioneerで使われている技術がほとんど使え、設置面積は27平方メートルとコンパクトな点が特長。
実機の他に今回は「ViosWorks」という技術も発表された。
血管における血流や速度をスキャンし、約20ギガバイトほどのデータをクラウド上で処理し、リアルタイムで表示する。
超音波
XDclearプローブを搭載したGEの汎用超音波診断装置LOGIQシリーズの「LOGIQ E9」が「2.0」にバージョンアップされた。
コンベックスプローブにS/Nの高い単結晶技術(Single Crystal)を採用。電気双極子の向きが完全に一致するため、S/Nの向上、分解能とベネトレーションが改善される。
プラットフォームについても、エンジンやアルゴリズムを大幅にアップグレード。22インチの有機ELモニタを採用することで、従来の液晶が苦手としていた黒色のコントラストをより鮮明に高画質で表示することができる、細かい部分まで見えるようになった。
プローブに3種のセンサー(C1-6VN-D、C2-9VN-D、C2-7VN-D)を内蔵することでセンサーの取り付け作業を省略、スムーズにFusion表示をすることが可能となった。
また、Volume Navigationにより、他モダリティの診断情報と客観性がFusionし、より正確で安全に、診断や治療効果のフォローアップができる。
LOGIQ S8 with XDclearは、22インチ有機ELモニタを採用し、コンパクトでポータビリティが高い機種でありながらLOGIQ E9の機能のほとんどを備えた機種である。
バッテリを搭載し、高さ調節もスムーズにできるなど、使い勝手へのこだわりも強い。
会期中には「GE Healthcare Breast Health Advantage」でEducation Workshopも開催、ABUSをはじめとした講演も行われている。
核医学
Discovery IQ
治療の予後予測、治療の効果測定、治療計画にとってのキーワードとして「定量」をテーマに掲げた核医学分野では、実機展示はなかったが、GEの新たな取り組みが紹介された。
「Discovery IQ」の特長は、超高感度化による短時間収集、低投与(低被ばく)化がまず挙げられる。
微小な集積の描出能を向上させることで、より正確な診断と適切な治療の選択が可能となる。
また、ユーザはニーズに合わせて体軸方向の検出器幅を、装置導入後に3リング(15.5cm)から4リング(20.8cm)、さらに5リング(26.0cm)へと拡張することができるのが大きな特長である。
検出器幅を5リングまで拡張できるのはGE独自の強みである。
次世代PET画像再構成法「Q.Clear」により従来不可能であった「画質」と「定量精度」が向上、肝臓のようにノイズの多くなりやすい部位でもクリアな画質を実現している。
Q.Metrix
SPECT/CTでは、「Q.Metrix」という、SPECT/CT画像に定量情報を新たに提供する機能が紹介された。
SPECTとCTのSegmentationツールを利用して、放射性医薬品の摂取量をMBq/mLで表すことができ、さらに慎重や体重などの患者情報を合わせることで、PET検査で使用されているのと同じ計算に従ったSPECT SUVも算出可能できる。
臓器全体の機能を表す「Segmented Organ」と、voxel毎の取り込み度合を表す「Voxel」の2種類の定量値を、核医学検査の検査目的に合わせて選べる。
目的とする領域の、放射能濃度の算出 (MBq/ml)やSPECT SUV値を利用した複数の集積部位の比較、検査毎の統計的な比較、フォローアップや術後の評価への利用が期待されるという。
FASTlab
PET検査で使用する放射性薬剤を自動合成する放射性医薬品合成設備「FASTlab(ファストラボ)」も紹介。
アルツハイマー診断薬「ビザミル」の合成機能追加により、従来のFDGと合わせ、1台で2剤の合成が可能となった。
X線
「Discovery IGS 740」は自走式アンギオ装置に40cm大口径フラットパネルを搭載したHybrid ORシステム。
Cアーム用のサスペンションがなく、モニタや照明等の天井レイアウトに制限を与えない自在なレイアウトを実現。
床にレールなどもなく平らであり、清潔な環境を保ちながら、スペースを広く確保できるのが特長である。
フラットパネルは41㎝×41㎝で、広範囲にわたる領域を一度の撮影で見ることができる。
接触センサーを装備することで周辺装置との接触時に安全に走行を停止するなど、安全面へもしっかりと配慮しながら自由自在に患者アプローチができる空間づくりと状況に応じた最適なワークフローを実現している。
線量管理についても、アーム角度情報に応じた 想定線量分布をグラフィック表示、想定した角度ごとの線量分布の確認、検査中、リファレンスモニタにDose mapを表示、しきい値を超えた場合に自動的に表示されるなど、線量への意識を高める設計もされている。
CT
CTは、Revolution Familyとして、ワイドカバレッジCT「Revolution HD(日本での名前は「Revolution GSI」)」と、「Revolution EVO」が展示、紹介された。
今回、「Revolution HD」に「Smart MAR」という金属アーチファクトリダクションのアルゴリズムと、「ASIR-V」というハイブリッド型の逐次近似応用再構成が搭載された。日本ではまだ薬事未承認であるため、日本での販売予定は未定である。
ASiR-Vは、画像ノイズ低減と密度分解能を向上させるGE独自の次世代画像再構成技術。
ASiR-Vを使用することで、従来比最大82%の被ばく低減、135%の低コントラスト分解能向上、91%のノイズ低減、さらには2.07倍の空間分解能向上を達成し、アーチファクトの低減も実現できる。
Revolution CT
企業情報
●基本情報
特設ページURL:
http://www3.gehealthcare.co.jp/ja-JP/Events/RSNA2015
ブース情報
#1929,South Building,Hall A
#2068,MS10,MS16, South Building,Hall A
■見逃せない!!GE Healthcareのイベント
今年のRSNA2015は、「Connecting imaging, data & biology」をテーマにInnovation Centerコーナーを設け、5~7年先を見据えたビジョンおよびGEが取り組む医療におけるインダストリアル・インターネットなどを紹介します。
大会二日目の11月30日(月)には、RSNA Plenary Sessionに、Jeff Immelt(Chairman &CEO)が著名な先生とともに登壇し、「Redefining Innovation」をテーマに講演する予定である。
同じく30日(月)には、RSNA Lunch & Learnにて、学会共催セミナーを実施します。事前予約制になっておりますので、ご参加希望の先生方は、お早めにお申し込みください。
今年も、例年以上にGEがもたらすInnovationを供覧いたします。
ぜひ、GE Healthcareブースにお立ち寄りください。