Essentials of Breast Imaging
Wednesday 10:30-12:00 PM | MSES42 | S100AB
Essentialsとして超音波検査におけるBI-RADS update、術後乳腺画像について、Tomosynthesisに関するevidenceの紹介がなされた。主なBI-RADS US updateは以下の通り。
● Image qualityについての記載が重要視されるようになった。
● Not circumscribedがIndistinct,Microlobulated,Angular,Spiculatedの4つに分かれ、
Echogenic RimがMarginへと移動した
● 後方エコーの記載がPosterior Featuresとなった
● 粗大石灰化の記載は削除され、乳管内石灰化についての記載が追加された
● Elasticityについての記載が加えられた
● 特殊な症例についての記載が加えられた
術後乳腺画像に関しては術式の紹介や画像診断が持つ役割、術後の時期(6~48か月まで)における瘢痕や石灰化、皮膚肥厚、浮腫、液体貯留の推移などが紹介され、術後画像診断に有用な情報が提供された。
Tomosynthesis(3D)に関しては多くの論文からevidenceが語られ、浸潤性乳癌のスクリーニングに関しては全ての文献で2Dよりも30~40%程度高い感度・特異度を有すること、また多くの文献でrecall rateも9~17%程度下がること、DCISに関しては診断精度が上がらないが、2Dよりもgrade 1の癌やよりサイズの小さな癌の検出率が上がることなどが紹介された。
乳腺画像診断は今回の学会を通じてかなりの時間が割かれており、Awardの対象となった発表も多く存在していた。機器の進化、患者数の多さ、近年の話題性のどれを見ても乳癌はtopicsの中心であり、今後も目が話せない領域と思われる。