中村義隆先生(平成紫川会小倉記念病院)からRSNA2016の参加レポートを頂きました。
③ < CT >
Imaging of Cardiac Valves
Monday 8:30-10:00 AM | RC203 | Room: N229
「心臓弁をいかにとらえるか? 治療に活かすimagingとは?」
高い時間分解能、空間分解能を有するCTやMRが生み出す高い計測精度と4D imagingについて、リフレッシャーコースとして、基礎から最新臨床まで学ぶことができました!
1. Aortic Valve
TAVI planing CTの話だけでなく、AVA:弁口面積の計測値はCT vs TTE, MR, CATHに非常に高い相関を認め、CTの拡張期のAVAからARの程度の算出ができるなど、ASスクリーニングにおいても有用であり、TAVR術後CTでは、日本でも問題となっている血栓弁の描出(figure2)についてもCTの有用性が示されました(術後は金属が入るため、TTEやMRでは血栓の評価は困難)。
今後は血栓指摘のためのvery low contrast dose for post TAVI CTの最適化を検討していきたいと考えています。
2. Mitral Valve
日本ではまだ保険償還されていないが、TMVR(経カテーテル僧帽弁形成術)の術前CTについても講演があり、やはりCT imagingの重要性が示されていた。
TMVR planing CTではTAVI同様、弁の形態評価や計測、Mitral Valveのperpendicular view的な表示、coronary sinusとの位置関係、LVOT(左室流出路)の角度や長さから術後のLVOT閉塞のリスク管理など多種多様で難しそうな内容であった。
今後も、弁の構造から機能などの基礎や治療法、合併症リスクなどをしっかり学んだ上で、最適かつ、正確で、効率的な画像作成について追究し、国内に発進していく必要があると感じました。
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