【エキスパートがお届け!!Site of RSNA】中村義隆先生(平成紫川会小倉記念病院)  Part4

RSNA2016 Report:エキスパートがお届け!!Site of RSNA
2016.12.03

中村義隆先生(平成紫川会小倉記念病院)からRSNA2016の参加レポートを頂きました。
 
< NM >
Return of the PYP: Combined role of Technetium-99m Pyrophosphate (PYP) and Cardiac MRI for Diagnosis and Subtyping of Cardiac Amyloidosis in Patients with Newly Diagnosed Heart Failure
 All Day | NM115-ED-X
Revival of 99mTc-pyrophosphate Scintigraphy: A Pictorial Revelation of an Under-valued Noninvasive Technique
 All Day | NM121-ED-X
 
 最終日、最後の報告は核医学の注目トピックです。
教育展示にて計3つの99mTc-PYPによる心アミロイドーシスの診断に関する報告がありました。
その内2つの演題にはtitleに ReturnやRevivalというwordが用いられています。
 みなさんご存知のように、核医学による心アミロイドーシスの診断の歴史は古く、1977年まで遡るようです。このタイミングで改めて注目されるようになったひとつの理由として、近年PYPによる心アミロイドーシスのタイプの鑑別診断や低侵襲で感度の高いスクリーニングとして報告があったことがきっかけのようです。
 また、TAVIを施行される重度大動脈弁狭窄症患者の症状と類似した症状を認めたり、併発した症例では予後が悪かったりなど、今後、多くの重度大動脈弁狭窄症患者の心アミロイドーシス鑑別診断として、心筋生検と比較して低侵襲なPYPシンチは重要な役割を担うようです。
 
 今回初めてのRSNAに参加することができ、多くの経験と出会いを得ることができました。
今後も最新の知見を取り入れながら、診療放射線技師として患者さんに最適な医療を提供していきたいと感じました。
 

 ジョンハンコックからの夜景
 
★中村義隆先生のオススメ演題はこちらから!★