世界で初めてCZT (テルル化亜鉛カドミウム) 検出器を搭載した全身用SPECT/CT装置だ。CZT半導体検出器はガンマ線を直接電気信号に変換することで、効率がよく、高精度の信号処理を可能とした。
その結果、高分解能、散乱線成分低減による低ノイズ画像が得られ、さらに高エネルギー分解能により、エネルギーピークの弁別が容易となり2核種同時収集検査の精度が向上した。これは今まではパーキンソン病の診断は、従来は脳血流シンチとダットスキャンの検査を別の日に実施していたが、1日で両検査を実施することができるようになったということである。
さらにメリットとして、被ばく量や検査時間を従来の1/2にするなど、患者の負担を大きく軽減した点は特筆すべきところだ。
また搭載されているCTは、16列となっており、逐次近似画像再構成法である“ASiR”も使用でき、被ばく低減にも寄与している。
Discovery NM/CT 670 CZT
CZT検出器とコリメータ