RSNA2017も2日目が終わりました。初日は例年に比べると参加者が少なめに感じましたが、今日になり非常に多くなり、展示ブースでの説明順番待ちや会場での立ち見もちらほら見られました。
初日に、オープニングセレモニーに初めて参加してきました。非常に大きな会場が満席になるほど多くの参加者がおられ、日本との違いにびっくりしました。
今回は、おすすめ演題でも挙げていた「Delayed Enhancement Dual Energy Computed Tomography for Detection of Myocardial Infarction in Stable Patients」についてコメントします。この演題は、急性心筋梗塞に対してDual energy CTを用いた検出能を評価した演題で、MRI検査やSPECTと比較してDE-CTでも心筋梗塞部位が同程度の評価が出来ている結果でした。この中で、ペースメーカーやICDを埋め込んでいる方や閉所恐怖症、透析や腎機能低下によりGd造影剤が使用できない方に有用ではないかと触れていました。確かに、DE-CT検査でMRI検査と同程度の評価が可能であるとのエビデンスが出てくれば、これまで心筋の評価が難しかった方に対しても検査が行えるようになります。さらにCT検査の簡便性を考えるとこれまで以上に検査を行える数も増えてくると感じました。今後、DE-CTの画質や解析法などまだまだ検討することは多くあるので、これからもこの領域はチェックしていきたいです。