X線
Ultimax™-iは多方向からのアプローチを可能にしたCアームと、17×17インチの大視野FPDを融合し、幅広い範囲でX線検査をサポートする。
とくにCアームのフレキシブルな角度からの動作では、起動寝台との組み合わせにより全身を多方向から観察することができる。フラットな天板形状は車椅子やストレッチャーからの移動の際、検査を行う側だけではなく、被検者の負担も大幅に軽減。新たに搭載したリアルタイム画像処理技術と低線量検査のためのシステム「octave」とともに、さらなる高画質・低線量での検査を実現させた。
超音波診断装置
医療の現場で求められる直感的、知的、革新的の三つの事柄を基軸に構築された、Aplio i-seriesのハイエンド超音波診断装置。新たに開発されたアーキテクチャはワークフローとエルゴノミクス、検査を短時間に、また最適に実行できるインターフェースと、臨床性能を提供するもので、より高度に設計されたシステムとなった。またBモードにこだわりをもつ同社では、さらに高解像度の画像を描出できる超音波診断装置になっている。
CT
RSNA2018では、Aquilion ONE™ / GENESIS EditionにAiCE(Advanced intelligent Clear-IQ Engine)が搭載されることを発表した。
AiCEは、Deep learningを用いて設計した革新的な画像再構成技術で、ノイズ成分と信号成分を識別する処理を用い、空間分解能を維持したままノイズを選択的に除去することを可能にした。
いままで難しかった、低コントラスト領域におけるノイズ低減や粒状性の維持効果により、結果、低線量領域での安定した画質向上効果が得られる。
さらにディープニューラルネットワークを用いて複雑なモデルや繰り返し演算の結果を組み込んでいるため、短時間で画像再構成を実現した。510k未承認。
Aquilion Precision™
高精細CT装置Aquilion Precision™もRSNA2018で展示された。これまで検出不可能だった細かな生体情報を得ることができる世界で唯一の高精細CTといえる。
MRI
日本ではこの4月に発表された1.5TMRI装置でRSNA2018では初登場だ。
大きな特長としては3T MRIの技術を惜しみなくもりこんだ、1.5T MRI装置といえるだろう。
具体的には下記にその特長をつづりたい。
1.より高画質に
新開発のデジタル制御技術「PUREGradient」は、理想的な傾斜磁場波形を生成することができ、特にDiffusionなどの高速スイッチング撮像時の画質を大きく改善させた。
2.撮像時間の大幅な短縮
例えば新アプリケーションの1つである「k-t SPEEDER」は、心臓シネ検査の時間短縮技術で、従来必要とされていた本スキャン前のトレーニングスキャンをいらなくし、検査時間の大幅短縮に貢献した。
3.省エネ、省スペースで使いやすい
クラスNo.1の省エネルギー、省スペース性能を実現して、比較的小さな施設も稼働可能になった。
4.ワークフロー改善
採算面からも設計され、着脱可能な移動式の寝台、ドッカブルテーブルを採用し、新たに架台にモニターを搭載するなどの新規ハードウェアによりワークフローを著しく向上させた。
5.静かで患者さんに優しい
これは同社の東芝時代から引き継がれたものといえる。Vantage Orianは、「Pianissimo Zen」という静音化技術を採用し、MRIの検査音を環境音ぐらいまで抑え、すべての検査で画質劣化することなく静音化が可能とした。
X線
今回、RSNA2018に展示したAngio CT(海外販売コンセプト名Alphenix 4D CT)。これは同社の誇るCT、Aquilion ONE™/ GENESIS Edition とAlphenix Sky+C-arm搭載した革新的な血管撮影システムだ。
臨床医が最適な画像を担保しながらも患者さんのX線被曝を最小限に抑えるように設計されたDoseRite技術が光る。
また新しいAlphenixワークステーションによる生産性の向上も図られ、そしてワークフローも改善され、臨床医の要望に確実に応えたものになっている。
RSNA 2018ブース紹介
(1)「この製品は見逃せない!!RSNA2018」
Deep Leaningを用いて設計された再構成AiCE(Advanced Intelligent Clear-IQ Engine)が320列 Area Detector CT Aquilion ONE / GENESIS Editionに展開される。高い空間分解能、大幅なノイズ低減、低コントラスト検出能の改善など、さまざまな画質改善効果が従来のモデルベース逐次近似再構成と比べ3~5倍程度の高速で得られる。
Vantage Orianは、3テスラ装置で培った高画質化技術を多数搭載し、ハイエンド1.5テスラMRI装置に求められる高画質を実現した。また、信号収集効率化による高速撮像技術や、確実な検査を実現する新アプリケーションにより、高度な臨床ニーズに高次元で対応している。さらに高レベルの省エネルギー性能や静音化技術を搭載し、病院経営に強く貢献するPremium 1.5T MRI Systemである。
(2)基本情報
https://us.medical.canon/news/events/rsna/
South Hall, Exhibit #1938
(3)ブース情報
2018年1月よりキヤノンメディカルシステムズ株式会社へと社名を変更し、初めての出展となるRSNA2018では、” Made possible.”というメッセージを全面に押し出し、グローバルに展開する製品ラインナップと各種アプリケーションを幅広く展示します。
特設される”Collaborative imagingブース”では、最新の統合型ヘルスケアITソリューションを中心に、放射線科分野の製品や技術に関する最先端の連携を事例を交えて紹介し、患者ケアを1つ先のステージへと導く医療に携わる皆様の協業を体感いただけます。
キヤノンメディカルシステムズは、イノベーションとデジタル技術のシナジーによるさらなる医療への貢献を目指し、皆様と多くの可能性を拡げてまいります。